:)雲雀side
「恭弥先輩?」
「ひっ…雲雀さん…!」
「…萱藤 椿、目障りだよ。咬み殺されるか消えるか、どっちがいい?」
「はい!咬まれたいです!!」
「黙れ」
雰囲気ぶち壊しガールだね。
違う言い方したらけーわいだよ。
空気読まないだよ。
「イヤン愛情の裏返し!」
「萱藤 椿、どうするの?」
「あれ無視?無視ですか恭弥先輩」
やかましい!!
こっちは大事な話してるんだよ!
僕も萱藤 椿の雲雀恭弥イメージを壊さないように必死なの!←
「ひっ…!!しっ失礼しました!!!」
「カヤック翼号ぉぉお!!!」
「カヤッ…え?何て?誰それ」
「かやつばの真の名前さ!」
絶対違うと思う。
てかタメ口…
「全くもう!何なんですか?せっかく青春してたのに!ぷんぷん」
「死ね。あ、間違えた。ちょっと夢に用がね」
「用事ですか?」
「うん。なんなら聞き流していいから」
「クフフ…告白なら間に合ってますよ雲雀くん」
「だだだ誰がこっここここ告白なんて……ん?クフフ?」
夢ってクフフ笑いしてたっけ?
あれ、パイナップルが二つに見える。
「お兄ちゃん参・上★」
「南国へ帰れ」
「何で並中の制服着てんの?」
「クフフ!全てはmy sister夢のため!!」
「しかも発音めっちゃいい」
「すぉんな事より雲雀恭弥!!僕の、僕の!!!夢をたぶらかすなんて…っ!それでも雲雀くんですか!?」
「ごめん意味わかんない」
「(確かに…)」
「夢はにっくきボンゴレや爆弾魔、野球人間や並盛バカにはやりません!!キェェエ!!!」
「誰が並盛バカだ!咬み咬み咬み殺す」
「(最終的に用事って何なんだろう)」
「クフフフフフ!!」
「っだぁぁあ!!僕は夢に告白するために来たの!邪魔するなァァ!!!」
「「………(石化)」」
…ん?
何か夢とパイン(兄)が固まったぞ?
何でだろ…
つーか今僕なんつった?!
今こっここ告白するとか言った?
「ひ…雲雀くん……!!貴様という奴はァァア!!!油断した途端にこれかァァ!!死ね!死んでしまえ!ムキィィィ!!」
「いまままばば今のはこりょこっこ言葉のあやというやつでハハ、ハハハハハハハハハハ!!!」
「恭弥先輩ぃぃ!?大丈夫ですかコレ大丈夫なんですかコレ!あと大好きです恭弥先輩!」
「夢ー?!!ダメですよ!お兄ちゃんは許しませんよ!?」
「黙れパイナップル。…夢、この際だから白状します」
「(白状!?)」
「……好き、です。…付き合ってクダサイ」
「はい!」
「ノォォオ!!!」
―――そして、
「恭弥さぁぁぁん!!!!」
「うるせえぇぇ!!!」
―――劇的な(?)告白から、十年…
また、舞台の幕は上がった。
終わらない舞台
僕等は、どうなってると思う?
パイナップル爆弾 第一部 -完結-
これが2009年最後の更新です。
皆様、来年もよろしくお願いします!
091230 夜鶴