:)雲雀site


「き…き…キャベツ先輩大変でしゅ!!!」

「お前がな。誰がキャベツだ」

「そんな事より！」

「そんな事て酷い」

「loveletter貰っちゃいました!!」

「めっちゃ発音良い何コイツ。……loveletter!!?」

「反応遅いですね」

「どこの草食動物から？平手打ちしてやる」

「え、咬み殺すは？平手打ちて」

「２年Ｃ組の萱藤椿(かやふじ つばき)からか…」

「つーか何勝手に見てんですか」

「“初めまして。２年Ｃ組の萱藤椿です”」

「何で音読?!恭弥先輩止めてェェ!!」

「“初めて見たときは変な髪型だなと思っていました”」

「失礼！かやつば(萱藤椿の略)失礼！」

「“でも、不良に絡まれていた俺を助けてくれた時に惚れました。放課後、屋上にきてください”」

「……いやんハズカシイデス(棒読み)」

「キモ。…不良に絡まれてた萱藤椿を夢が助けた？普通逆じゃね？」

「…ああ！あれかやつばだったのか！」

「萱藤椿が不良に絡まれてたの？」

「はい！ちょっとムシャクシャしてたんで不良ボコボコにしちゃいました」

「怖ッ！中二の女子が不良ボコボコて！」

「いやぁ先生に怒られて苛ついてて…つい」

「八つ当たりだよ。不良ドンマイ」

「放課後かー…今日はひたすら腹筋しようと思ってたのに」

「夢は何を目指してるの？腹筋チャンピオン？」

「ボクサーです」

「マジで?!!」

「信じちゃったよ！嘘です嘘」

「なんだよ嘘かよ」

「…しょうがない、予定をＨＨＫ計画からＨＧ計画に変更しよう」

「ＨＨ…え？何て？」

「Ｈ(ひたすら)Ｈ(腹筋)Ｋ(鍛える)計画とＨ(ひたすら)Ｇ(ゴロゴロする)計画です」

「ＨＧ計画はもう計画じゃねーよ」

「かやつばの用事終わらせてからひたすらゴロゴロします。略してひたゴロ」

「……(萱藤椿の、用事…)」

――キーンコーンカーンコーン……


「おっと時間だぜィ。あばよ恭弥先輩！」

「何キャラ？」


……萱藤 椿。
アイツは…アイツ、は――


夢に、告白するんだろう。

……夢は…何て答えるのかな。
「はい」か「いいえ」の二択。
夢はきっと、「いいえ」を選ぶ。
僕のこと好きらしいしね！←


…きっと大丈夫　(絶対に？)

…夢は「いいえ」を選ぶ　(どうして？)

…だって、僕を好きだから　(――本当に？)



( き み は そ れ に 応 え る の か い ？ )



―――夢……



キミ想フ故ニ僕ハ
好きだから、キミが心配なんだ