節分2013 | ナノ
★2/3(節分)の時間指定ツイート


2013/2/3 00:00 元親「――とうとうこの日がやってきたぜ!! おい、野郎共、出航の準備をしやがれっ!! 目指すは豊臣の本拠地・大坂城だっ!!」野郎共「「「「「アニキーーーー!!!!」」」」

2013/02/03 09:30 孫市「四国の長曾我部元親の船が、未明に土佐を出航した。進路はここ、大坂と見て間違いない。その目的は調査中だが、場合によっては交戦となるだろう――あのからすめ……何を考えている?」

2013/02/03 10:30 半兵衛「長曾我部元親……彼は僕が予想していた以上に愚かな男だったようだね」家康「待ってくれ半兵衛殿……!元親は降伏し、豊臣との和平を受け入れてくれた。今更大坂を攻める筈が……!!」半兵衛「家康君――君も、もう少し利口になったほうがいい」家康「……」

2013/02/03 11:30 家康「元親……どうしたというんだ……?」大谷「おお、ぬしは徳川であったか……これは気づかなんだ。なすびのように顔が青ざめてあったのでなァ……ヒヒヒィ」家康「……」

2013/02/03 12:30 三成「長曾我部元親……ッ!!今すぐその身を八つ裂きにしてやるぞッ……!!」家康「三成、落ち着いてくれ……まだ攻め込んできたと決まったわけじゃない!!」三成「家康ッ!この期に及んで逆賊を庇いたてるのかッ!?」家康「……」

2013/02/03 13:30 家康「官兵衛、お前はどう見る?」官兵衛「そうだな……降伏したとはいえ西海が豊臣を快く思ってないことは明らかだった。反旗を翻しても別に不思議とは思わんね」家康「だが」官兵衛「だが西海を信じたい、か?は、そう思うなら人の意見を聞いてもしょうがないだろう。お前さんも頑固だからな」

2013/02/03 14:30 忠勝「…………!!!?」家康「忠勝……大丈夫だ。皆と話してみてワシの心は返って揺るがないものになった――誰が何と言おうと、最後まで元親を信じると」忠勝「…………!!!!」家康「ありがとう、さあこの決意を伝えに行こう!」

2013/02/03 15:30 家康「秀吉殿、長曾我部軍が大坂に上陸する前に、ワシと忠勝に元親の元へ行かせてほしい……!!どうか、お願いします!!」秀吉「……よいだろう。ただし、話の内容如何では、お前が長曾我部を討て――よいな?」家康「……心得ております」秀吉「ならば言うことはない」

2013/02/03 16:30 元親「よっしゃあ!!大坂まであと少しだ!!野郎共、例の“アレ”の準備は出来たかッ!?」野郎共「「「「「ばっちりだぜ!アニキーーー!!!」」」」」元親「いいねいいねえ、ははっ――あん?なんだありゃ?大坂のほうから空をまっすぐ飛んでくるあれは……本多か?ってことはまさか……」

2013/02/03 17:30 家康「元親!!」元親「おお、家康じゃねえか!久しぶりだな、わざわざこの鬼を出迎えに来てくれたのかい?流石はダチだな!」家康「……」元親「……あ?どうした?黙っちまって」家康「……いや、お前は変わらないな、と思って」元親「はは、そっちが変わり過ぎなんだろうが!」

2013/02/03 18:30 家康「じゃあ、お前はワシの誕生日祝いを届けに来たのか?」元親「その通りだ、ちょいと遅れたがよ」忠勝「…………??」元親「そう、そいつだ。そっちじゃ節分にでかい海苔巻を食うんだろ?折角だから飛び切りでかいのを用意したぜ!」家康「恵方巻か……これは……忠勝より、でかいな……」

2013/02/03 19:30 元親「しくじった……恵方巻ってのは口に入る大きさじゃなきゃいけなかったのか」家康「いや、ワシはこうやって皆で取り分けて食べられるほうが嬉しいぞ……元親、素晴らしい贈り物をありがとう!」元親「よせよ照れるじゃねえか、まあダチのためならこのくらいは当然だろ!」家康「元親……」

2013/02/03 20:30 三成「人騒がせな奴等め……」半兵衛「そう言いながらほっとしているように見えるよ」三成「半兵衛様……!?」半兵衛「家康君が心配だったのかい?」三成「っ、私は……不届き者に秀吉様の直領が汚されなかったことに安堵したまでです!」半兵衛「フフフ……なるほどね」

2013/02/03 21:30 忠勝「…………!!!」秀吉「戻ったか本多、大義であった。現状、長曾我部に翻意がないことはよくわかった……下がってよいぞ」忠勝「…………!!!」――秀吉「……友垣、か」

2013/02/03 22:30 大谷「仲良しこよしでめでたし、メデタシ……か」官兵衛「お前さんはめでたくない顔だな……っていつも通りか。あんまり他人の幸せを呪ってばかりだと、お前さんいつか地獄に落ちるぞ?」大谷「案ずるな……堕ちる時はぬしも道連れよ……ヒヒィッ」官兵衛「絶対に願い下げだ!」

2013/02/03 23:30 家康「行くのか?」元親「ああ、折角だからこのまま東に向かって独眼竜にも会っていこうと思ってな」家康「そうか……お前らしいが、あまり長く国を空けると民が寂しがるぞ?」元親「はは、かもな――じゃあな、家康。何かありゃ、いつでも俺を頼ってくれよ」家康「ありがとう……必ずまた会おう」



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