恐惶謹言十四弦&舞台「戦国BASARA3宴」のこと(ネタバレは追記)
2013/05/15 12:58

 「宴」は松永一人勝ちENDという、原作松永ストーリーが根幹になっていましたねー。
 「宴」舞台で松永が主役なのですから、今までの舞台がそうだったようにそれはとても自然な流れなのですが、多分私を含めてほとんどのお客さんは「なんだかんだ言って最後に蒼紅が勝つ」と思って見ていたのではないでしょうか。
 「3」のようなマルチエンドならまだしも、固定エンディングで悪いやつが勝つと思わないじゃないですか、やっぱり。演出ももう騙す気満々でしたし。
 映画「ファニーゲーム」並に極悪チートだった松永さん……LV200で易しいモードなんじゃないかと思うほど圧倒的勝利でしたねえ。
 でも瀬戸内響嵐の時は毛利一人負け状態だったことが、腑に落ちなくてもやもやしていたので、それに比べると今回の終わり方はすごく納得でしたよ。
 どちらかというと私はハッピーエンド厨なんで鬱展開は辛いですけど、BASARAは原作でも鬱展開を通して、倒れていく英雄たちの生き様・死に様のかっこよさとか絆の強さを描いてくれるから意外と嫌いではないんです、実は。
 例えば3の毛利青ルートの三成が、元親の為に頑張るけど倒されるところとか大好きな場面の一つなんですよね。
 ただ今回の舞台に関してはとにかく人が多くて、終盤変にテンポよく人が死んで「黄昏」やら「涙腺」やらの泣き曲が無闇に流れるので、だんだん悲壮感薄れていってしまう面もありましたけど、それを差し引いても趣深いものがありました。
 死屍累々の中、松永と三成だけが生き残って、その先に何があるのか、解釈と想像に委ねるエンディングも素晴らしく、非常に満足できる舞台でした。
 全公演終わった時、時間があったらもう少し細かい部分語りたいと思います!




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