『拍手小説』
ぱ2-1

店の前でどーしたの?
って…アレ…初めて会ったっけ?
もう何回も来てくれてるような気もするけど…。

なぁ…やっぱり初めてだろ?


え?何でそう思うかって?

俺、可愛い女の子見たら絶対忘れないんだよね。
だから会ってたら忘れるわけないんだけど…。


…なに?
そんな力いっぱい否定すんなよ。
可愛いのにもったいねぇって。

そんなことよりさ…店入んない?
初めてなら自己紹介から始めればいいだろ?
俺は陸。

おまえは?


は?話なら他でも出来るって?

まぁそうしたいなら俺は構わないけどさ…。
ほんとにいいの?
初めて会った俺と二人きりになっても平気?

俺無事に帰せる自信ないけど…それでもいい?


あはは…ビビった?
俺がそんなことするように見える?


バーカ。
見えるとか即答してんなよ。
俺ってこれでもデリケートなんだよね。

だからさ…
こんなに必死に口説いてんのに帰っちゃったら俺…すっげぇ傷つくと思うんだよね。


サンキュ。


−キィッ−

ようこそ。CLUB ONEへ。

―6―
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