『拍手小説』
ぱ3-2
お待たせしてすみません。
せっかく私に会いに来てくださっているのに一人にさせてしまって…。
本当にお優しい方ですね。
もっとワガママを言っていいんですよ。
ワガママは可愛い女性の特権です。
貴女のワガママなら私はどんな事でも構わないですよ。
あ…それは…
困りましたね…。
えぇ…確かにどんな事でもとは言いましたが…。
甘えて欲しいと仰られても
すみません。
そんな悲しそうな顔をしないで下さい。
貴女のお気持ちはとても嬉しいのですよ。
忙しい私の事を思って言って下さったのですね。
それでは…
今だけオーナーだという事を忘れてもいいですか。
貴女の前でだけです。
今だけ甘えさせて下さい。
―12―
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