空が太陽に恋する 


しとしとしと。
雨が降る。

なんだか寂しいある日の午後。

窓の外に、大好きなあの人の姿を見つけた。








「ユーリっ!!」

「ティナ・・・ちゃんと寝てろって言っただろ」

呆れたように腰に手を当てたユーリは、持っていた紙袋を机の上においた。

「熱は・・・まだあるじゃねえか」

ひんやりとしたユーリの手が気持ちよくて目を閉じる。

「あいつら心配してたぞ。特にエステルが」

言いながら、紙袋からリンゴを取り出すユーリ。
心配そうな顔のエステルを思い出して、申し訳ない気持ちになる。

「ユーリも、心配?」

「当たり前だろ」

聞いてみたら即答。
嬉しくて笑ったら、うさぎの形をしたリンゴを差し出された。

シャクってみずみずしい音がして、甘い味が広がった。





しとしとしと。
雨が降る。

ちょっと甘いある日の午後。


きっと貴方がいるからだね。






雨模様の恋物語

(ユーリ、一緒に寝よー)
((・・・どうする俺))



───────────

雨の日って、なんだか人恋しくなるなぁ・・・なんて思って書いたものです。

熱を出したときに誰かにおでこ触ってもらえたら気持ちいいですよね(´`*)←


お題→さくら舞い散る


     


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -