どうしたものか
いまアタシはとてつもなく迷っている
バイト決めを
マジバは給料はいいけどちょっと顔見知りがくると面倒だし
学校に近いコンビニは生徒が立ち寄ることがあんまりないからいいけど
給料がなんともいえない
うーんどうしよ

「すいませんそこどいてもらっていいですか?」

すいませんという前にさっさといってしまった
後ろ姿と声的に男の人だろう
ちょっと嫌な感じだけど
アタシのいる場所がだめな訳で
場所っていうのはマジバの出入り口の隣の壁だったりする
いやだってさちょう混雑してるんだもん
やっぱ金曜日は混むんだな
マジバにするんだったらシフトは平日の金曜日以外が効率いいかも
それにしてもさっきの男の人髪の毛水色だった気がする
黒子くんも水色だったそういえば
ふとその男の人が去った方を見るとどうやら大勢の人と来ているようだ
がやがやと煩いから分かるそれに人の頭らしきものが幾つも見える
黒子くんだと思われる人の横の人はきっとあの大きさを見ると身長は190pは
ありそう赤髪ってどんだけ熱血な色なんだよ
あーでもあの人の顔にはその言葉似合うような
てかやっぱ隣にいるの黒子くんじゃん
余談だがまた黒子くんと同じクラスになったのだ
しかし関わり合う気もないので
声をかけるのもやめよう
そう思いちらちらと見ていた視線をはずす
そろそろ帰らなければ
膝の上の置いておいた鞄を肩にかけて立ち上がると

「あの」

うっわ驚いたよ
急に目の前にいないでよ黒子くん
てか驚きすぎて声でなかったし

「さっきからちらちら見てましたよね」

「見てないけど」

うわぁばれてたのかよ
恥ずかしいなおい
まぁ意地張って嘘ついたから大丈夫だよね

「見てたでしょう?」

「見てない」

帰りますと言って急いでマジバのドアを開けて逃げる
だって言い合いの繰り返しでいつやめてくれるか分からない
それにしても緊張して手汗がひどい
黒子くんは何かいいかけてたけど待ってられない
そんな思いで駆けだした
あった時から嫌な予感しかしなかったのに気づいていながら





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