小説 | ナノ


▼ →end

吉継の部屋に訪れた三成。
その後、萌を探していた清正と信之、そして、正則が合流し、皆で残りの線香花火を楽しんでいた。



三成と吉継は部屋から花火を眺め、信之と清正は萌を挟み、縁側に座っていた。
縁側に座り、惚けた様子で正則を見つめている萌を不信に思った清正は、彼女の顔を除き混み話しかけた。




「お前、何か変だぞ」

「……え?」




視線が定まらないまま清正を見る萌に、今度は信之が心配そうに顔を除き混む。




「何かあったのか?」

「べっ、別に、何も!
私も正則と一緒に線香花火の続きやろうかな〜」




目を右往左往させながら立ち上がった萌は、正則の方へ走っていった。




明らかにいつもと違う彼女の行動。
清正と信之が顔を見合わせ、首を傾げていると、三成が口を開いた。




「……変な女だ」

「俺は、可愛らしいと思う……」




萌の後ろ姿を眺めながら、目を細めた吉継に、三成は解りやすく眉をしかめた。




「……お前、あいつを好いているのか?」




三成の言葉に、清正と信之が振り返る。




「吉継、そうなのか?」

「大谷殿、そうなのですか?」




暫くの沈黙の後、吉継はふっと微笑んだ。




「そうだな。
俺は、萌を好いている。
先程、俺の想いは伝えた」




再び静寂が訪れた。



徐に、清正と信之は立ち上がり、萌の元へと走る。



三成はその場を立ち上がり、落ち着きなく動き出した。




「……夏が終わる。
さて……どう流れるだろうか」




夜空を眺め、ポツリと独り言を呟いた吉継は、心の内で短く笑った。



→後書き


以前にアンケートをとらせて頂いた、戦国無双上位四名のお話です。

夏祭りに関連した話を考えたかったので、このような話になりました。


サイトに訪れてくださる皆様。
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温かいコメントを下さる皆様。

拙い文章でお礼とは言い難いと思いますが、私を温かく見守ってくださっている皆様への感謝の想いを込めました。
自己満足で始めたサイトではありますが、沢山の方にこうして可愛がって頂けて、とても嬉しいです。

これからも頑張って行きますので、どうぞよろしくお願い致します。

皆様、本当にありがとうございます!

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