お久しぶりです!Windyrun(1/2)
「大体お前はなんだ?いつもいつも一人ででしゃばりやがって」
「そーいうお前がでしゃばってんだろ?」
残暑も終わり、少しづつ寒くなってきている今日この頃。このバカ二人は今日も楽しく喧嘩しています。正直言って呆れる。いや、呆れますよ!!ウチもこの二人とはもう半年の仲になりますが本当、呆れる。
「もう二人共良い加減にしてよ!半年も経ってこの仲って逆にスゴイよ!」
「マナ、こいつだけはなんか気に食わないから無理なんだよ。分かるだろ?クソ芭だけは仲良くできねーんだ」
「いやーこっちのセリフだ。間部もごめんな。だがコイツだけはやっぱり生理的ムリだ!」
じゃあ遊ぶなよ。それが本音です。よく紅葉ちゃんはこの二人のやりとりを呆れなかったよね。ある意味最強だよ。ウチは頭を抱えてため息したら、誰かが呼んでいる声が聞こえた。
「「柴田くーん!!!!」」
なぜかゾッとした。カズちゃんを誰かが呼んでるのに正直失礼と思った。でもなぜか寒気が急に走ったのである。後ろを振り向いたら、緑色の全身タイツを着た白髪の青年が全力で走って来た。そのスピードもあり得ない速さ。まるでバイク並みのスピードだ。そしてカズちゃんに全力でハグをしていた。レオちゃんもその姿には引いていた。
「カズくーん!久しぶりだねぇ〜あの時は中学生だったけどやっぱり高校生は素敵だね〜」
「‥‥‥日本刀で刺しますよ?」
カズちゃんは笑顔で緑色のタイツの人に日本刀を向けていた。流石にレオちゃんもその場には混乱気味だった。するとまた、一人の青年とおっさんとか何人かの人が来た。その人達は普通の人だ。
「一芭君ごめんな。ボビー良い加減にしないとマジで刺されるぞ」
「刺されてもこいつは生きるだろ。それよりお嬢ちゃん可愛いな」
「やめなさい。この子は私のだから」
おじさんに絡まれそうになった時、金髪の美人さんに抱きしめられた。この感覚、紅葉ちゃんと似ている気がする‥‥‥気のせいかな?
「ジムさん達、お久しぶりですね。一年ぶりですね」
オマケにカズちゃんはこの人達と知り合いっぽいし、状況が分からない。
「あっ、ごめんな間部とレオ。この人達はWindyrunって言うバイクチームだ。前に川野と一緒にこの人達にお世話になったんだ」
「そうなんだ‥‥‥ってあのWindyrunってウチ知ってる!雑誌で読んだことあるけど。あのなんだっけリッキーって人がいるハズ‥‥」
「俺ですか??」
するとニコッと笑顔を浮かべた人が隣にいた。この人だ!ウチが雑誌で読んでファンになったリッキーさんだ。こうして生で見ると雑誌とは違って本当イケメンだし、何より笑顔がかっこいい。
「うわぁぁ‥‥り、リッキーさんだ」
「てかWindyrunって確か前にテレビweather lifeと一緒に共演してたよな?俺、アレであの人のファンになったんだよね‥‥」
レオちゃんはそう言いながら、先程ウチを抱きしめていた金髪の美人さんの前にいた。レオちゃんは背が高い女性好きだもんな。
「あら?可愛い男の子。一芭と同じ感じがするわ。ファンとか嬉しいありがとう」
金髪の美人さんはそう言ってレオちゃんを撫でてた。その時のレオちゃんの顔は見たことない程笑顔を浮かべていた。正直、びっくりした。だけど、おじさんとリッキーさんが何故か怒りの表情を浮かべていたのは謎のままだ。
「とりあえず、ジムさん。新しい友人紹介します。このアホ毛野郎が徳井黎零。そして銀髪の子は間部菜弥」
「アホ毛言うなよくそチビ!」
「もう喧嘩しないでよ!ごめんなさい、いつも喧嘩する二人なので‥‥」
「ねぇベン?あの二人のやりとり紅葉ちゃんと一芭君のやりとりに似てる〜!!」
「ベンじゃない。ジムだよ‥‥ハァ菜弥ちゃんは大変だね。俺はジムだ。よろしく」
「私はビッキーよろしく!ナミちゃん!リッキーイケメンよね!」
ジムさんもイケメンだし、ビッキーさんはアイドル並みの可愛さをもってる。紅葉ちゃんもカズちゃんもこんな人と知り合いだなんて、改めてあの二人の人脈はスゴイと感心した。
「ビッキーさんは普通にかっこいいです!」
「嬉しいな。ありがとう、改めてだけど俺はリッキー。よろしくね、これを機にまた会いたいね」
「きゃゃゃゃゃゃ!!リッキー超イケメンかっこいい!!!!」
「はいはい、いつもやってる事はここでもやるのか。俺はナイジェルだ。お嬢ちゃんに会えて光栄だぜ?」
二人が話している間に入ったのはダルそうな表情をしていたおじさん、ナイジェルさんだ。ナイジェルさんはダルそうな表情をしていても素敵な男性にみえた。
「ナーミちゃん、ナイジェルをイケメンと思ったらダメよ!ナイジェルは女の子好きだから!私はサラよ。よろしくね」
レオちゃんがファンの女性だ。先程も抱きしめられたがまたこうして抱きしめられてる。でも、本当近くで見るとモデルみたいな美人さんだと思った。こんな人もバイク走ってるとは思えない。
「そして最後は僕!ボビーさ!ナミちゅぁぁぁぁぁん可愛いね!!!」
緑色のタイツ‥ボビーさんはウチに抱きつこうとしたのかマッハ並みのスピードで来たが鮮やかにサラさんが蹴りがボビーさんの顔面に決まった事はウチとレオちゃん以外は予想していたのである。
END
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