北海道とはいえどこかのゲームみたいに年中雪が降っているわけではないので当然夏は来る、夏が来ればプール設備のある学校は当然プール授業が始まる 体育教師にプールの水を入れるだけだからやってくれと頼まれどうせ帰っても暇だから二つ返事で承諾、室内プールへ向かった ローファーとソックスを脱いで室内に足を踏み入れる、プールに水が入っていないのと窓が開いているのが相まってか湿度はそう高くなく室温が少し高いくらいだった 先生に教えてもらった通りにすれば勢い良く水が注がれていく、プールサイドに座り込みゆっくりとだが確実に溜まっていく水を眺めていると背後から声が掛けられる 「名前ちゃん、ここにいた」 「……あ、士郎くん」 開放されている窓から顔を覗かせたのは士郎くんで、部活はどうしたのか尋ねれば今日はミーティングだけだったらしい これが終わるまで帰れないよ、と言えば士郎くんは裸足になって室内に入ってきて私の隣に腰を下ろした 「そう言えば来週からプールか」 「うん、だから先生に頼まれたの」 「ふーん」 あまり興味なさそうに返事をすると制服の裾を巻くり上げプールに降りた、冷たかったのか目を瞑り肩をすくめた士郎くんに思わず笑ってしまった 笑い声が聞こえてしまったのか士郎くんが頬を膨らませてこちらを見るので曖昧な笑みを浮かべてごまかした、ごまかせたと思う 「……まあいいや、ほら僕がプールに一番乗り」 名前ちゃんもどう? と言われ最初は入りたいと思っていたが先ほどの士郎くんのリアクションを見たらそんな考えも起きない 私はいいや、と断りを入れて少しだけ足を伸ばせば士郎くんに掴まれてしまった 「な、何……?」 「いや、水色のボーダー可愛いなぁと思って」 「すけべ」 士郎くんを軽く睨むもまったく効いていない様子でもう片方の足も掴まれてしまった、両足を掴まれどうすることも出来なくなっているのを良いことにがばりと大きく広げられてしまった あられもない姿になってしまい必死にスカートを押さえ、離してもらおうともがくもやはり男と女、士郎くんの力には勝てない 「ちょっと、恥ずかしいからやめてっ」 「じゃあその手をどけるんだ」 「真顔で何言ってるのー!」 足の間に士郎くんの身体が入り完全に足が閉じれない状態になり、両足を開放されたがこれでは意味がない このスカートだけは守りきらねばと必死になるも虚しく、両手を掴まれ本格的に窮地に追い込まれてしまった 必死に制止の声をかけても士郎くんは聞く耳持たずで私の腕を掴んだままスカートの中に顔を入れた、鼻息が荒いぃっ 「名前ちゃんのパンツ可愛いね」 「へ、変態! 誰か助けてー!」 |