×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

▼写真部部長と大型犬01

 桐青高校写真部部長、それが彼女の肩書きだった、写真家の父を持つ彼女は入部当初からその才能を十二分に発揮させていた
 一年生にして高文連にて最優秀賞を取り逃すも優秀賞に輝く、そしてその翌年は見事最優秀賞に輝いた
 この結果は校内でも一時期話題となり、彼女はたちまち有名になってしまったのだ
 それから数ヶ月の間に彼女は写真部の部長に就任し、沢山の写真を撮った
 時には学校の入学案内用パンフレットに載せる写真の撮影を依頼されたり、新聞部が彼女の写真を記事に使いたがるくらい、彼女の才能は群を抜いていたのだ
 そして野球部が甲子園優勝を果たしたときに新聞部の依頼で記事に載せる写真を撮ったのも彼女だった

「では野球部の皆さん、最後に写真を撮らせて下さい、名前お願いー」
「じゃ適当に並んで」
「あ、名字じゃん!」
「山ノ井やっほー」

 当時二年生だった名前と山ノ井圭輔とはクラスメートという間柄だったためか、後に彼女は野球部と親交を深めることになった
 じゃ撮りますよー、彼女の撮った写真は部活動の大会記録として額に入れられ校内に飾られることになった
 そのまま時は流れ彼女が三年生になれば野球部の山ノ井とまたもや同じクラスになり、更には野球部で比較的に仲の良い本山裕史とも同じクラスになったのだった

「監督さん、河合くん、今日は野球部の活動を撮らせて頂きます、よろしくお願いします」

 よろしくお願いします、彼女言葉に続けて写真部のメンバーが頭を下げれば監督も河合も快く返事をする
 この日は前々から決められていた、野球部の活動をカメラに収める、という写真部の活動の日だった
 くれぐれも野球部の邪魔だけはしないように、彼女がそう言えば写真部員たちは笑顔で頷き自分のカメラを抱えて駆け出した


長く暑い日



   戻る >>