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- ナノ -

▼11 Camp school.

「名字はピクシーボブが付きっ切りで特訓している」

「それが君の本当の“個性”なの……!?」

「(このフォルムだと加減が出来ないのでピクシーボブはどこか安全な場所にいて下さい)」




 敵が隙を見せた一瞬が勝負だった。

「(今だ!!)」

 “トリック”。相手と持っている道具を交換する技だがこちらが何も持っていなくても成功する。つまり今名前の手の中にはしっかりとした感触があり、技が成功したことを示していた。

「!」


「お前が探してんのはこれかよ?」

「そういえば君も必要なんだったな」




「……ここは……?」
「おはよう。ここはヴィラン連合の仮アジトさ」


「勝己くんは……」
「彼なら隣の部屋で勧誘を受けてるよ」
「勧誘? 彼はそんなに弱い人間じゃないから無理だよ」



「強制的に従わせる“個性”とか持ってたら良かったんだけど……生憎今はストックがない。少々手荒だけどアレでいこう」
「アレはまだ実験段階でしょう」
「……?」

「ちょっと自我を失っちゃうお薬さ」


『ギャァァース!!』

「龍!?」



「……名前?」

 銀色に輝く羽根が一枚、彼らの足元に舞い落ちた。


 爆豪と共にヴィラン連合に捕まった夢主がおクスリで強制的にルギアになって暴れまわっちゃうけど誰もその竜が夢主だと気付かずヴィランの一人と決めつけ対処しようとする中、轟だけが夢主であることに気付いて諫める。
 よって夢主の名前を呼んだのは轟君です。



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