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どうしようもないと言えばそこまでだと思う。仕方ないと言えば、本当に終わりなんだと思う。

ねえ私のこと愛してる?なんて不毛なことを聞く女には寒気がするし、耳鳴りまでしてくる。ああ、気持ち悪い。
そんなとき、ふとこんな台詞をハレルヤにも言ったことがあったか、と思い出したのだ。あいつはいつもと変わらない、生きる私を蔑むような目で見て言うのだ。

「お前を愛したことなんかあるわけねぇだろ。」

アレルヤにはその後猛烈なる謝罪をされたが、別に彼が謝る内容じゃないように思う。というかハレルヤの捻くれ具合には毎度驚かされる。
でもあいつの生存本能はまじ神だと思う。しかし、機体ぶっ壊して帰ってきたときにはこいつシバいてやろうかと思うけどアレルヤに迷惑がかかるからやらない。自分チキン。人間やめたい。

ふと、後ろに気配を感じると鋭い目のアレルヤが立っていた。

「…なに、」

「お前、楽しいか?」

「宇宙眺めるの?楽しくないよ。でもやることないし。」

ハレルヤは別段機嫌も悪くないのか私の隣に来てくつくつと笑った。

「…きもいわよ。」

「アレルヤが体変わったことに気づいて怒ってやがる。」

「…アレルヤ寝てたんだ。かわいそ。まあ、地上で言ったら夜中だしね。」

宇宙じゃ関係ないか、と呟くとハレルヤは何も言わずに宇宙を眺めていた。なんでこんなに大人しいんだ。

「…あんた、もうひっこみなよ。アレルヤの体が休まらない。」

「何しようが俺の勝手だ。口出しすんな。」

「辛辣。もう機体直さねぇぞ死ねよ。」

多分このトレミーで死ねとか暴言吐くのは私とハレルヤくらいだ。なぜならあまりにもそれは重い言葉だから。

「…名前、」

「……、」

「じゃあな。」

頭に手を置かれた。

「……は?」

「ご、ごめん名前!ハレルヤが……」

「え、あぁ、全然。…なにも、」

アレルヤはどうやら先程の行為を知らないらしい。

「……アレルヤ、頭撫でて。」

「あ、うん。……え!?」

「初だなあ、ほらぁはやく〜。」


アレルヤは私の頭をゆっくり撫でる。…同じだ。手も一緒。暖かさも一緒。でも、

「ありがとう、もう大丈夫。」

なんか、違う。




当たり前の日々。生活。交わす言葉。
マイスターらを見送り、襲撃の揺れに堪え、機体の戻りを待つ。
アレルヤの機体が敵に捕らえられたり、まあ色々あったり、この最近で沢山のことがあった。
キュリオスがボロボロで帰ってきたときには私一人ヒヤヒヤしてる。



「名前、ごめんね。」

額に傷を負った彼は私に謝り、横を通る。

「うそだ、」

うそだ、だってあの生存本能の塊が消えるわけない。
アレルヤの額から零れた血の雫が私の頬にたどり着く。

「やめて。もう奪わないで。」

誰かこの意味が一片も見つからない不毛な争いを止めて。


(あ、そういえば一度だけ名前を呼ばれたんだった)


0224

だらだら書いたらだらだらしたできになりました。自分でも何を書きたいかわからなかった。


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