短編 | ナノ




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「ねぇキャプテン」

「何だ」

「ワンピースって一体どんなお宝なんだろうね?」



食料や医療品を調達するために寄った島の酒屋でベポが聞いてきた。





「お前等んなもん信じてんのか!」

「……あ゛?」




後ろから聞こえた声に振り返ると酒で顔を赤くした男達がこっちを見ていた。




「あんなのロジャーが海軍を困らせる為に吐いた嘘に決まってんだろ」

「あんな確証もねぇ話を信じてる奴がまだいるなんてなぁ!」

「仮にあったとしてもお前みたいなひょろっちぃ男にはグランドラインを最後まで航海するなんて無理だよ!」












「ROOM」













せっかく気持ちよく飲んでいたのに胸糞悪い。




「ベポ、飲み直すぞ」

「ぁ、アイアイ…」



ベポが気の毒そうにバラバラになった奴等を見る。





「…フフ」




静まりかえった酒場に小さな笑い声が響きいた。カウンターで一人で飲んでいる女の元まで歩み寄る。





「おい女、何か言いてぇのか」

「いいえ?何も?」

「…馬鹿にしてるのか?運がねぇ女だ…俺は今虫の居所がわりぃんだ」





後ろから首元に刀を翳す。





「女、言い残したことはあるか?」

「フフフ…」











(ワンピースを手に入れるのは私)



(!)

(ごめんなさいね?)

(…ベポ、船に戻るぞ。こいつを担いでこい)

(アイアイ、キャプテン!!)

(はっ?何言って…ちょっ、離して!)

(フフ…残念だったな、今日からお前は俺のもんだ)








end..

→あとがき


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