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不動が気になり出した佐久間が風不情事目撃

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イナズマジャパンに合流してまだ数日だが不動の変化は火を見るより明らかだった。
出会ったころはまともに会話も出来ず、練習外で何か用がある時はお互い他の部員を経由していた。特に何かケンカがあったとかいうわけではなく、ただお互い直感で
こいつとは合わない
そう感じていただけの話。

俺の気持ちはイナズマジャパンに入ってからも同じだった。いや心の中ではすでに不動を認めていたのだが、コロッと態度を変えることはしたくない。そんな安いプライドのようなものが俺を邪魔していた。




ある日、個人練習でいつもより遅く風呂から上がると、脱衣場に不動がいた。
自然と目が合って、俺は気まずいなんて思ったが、不動はそうは思わなかったようだ。

「佐久間クン、筋肉ついたね」
「え?」

あまりにも不意打ちだった。自分は元々コミュニケーションスキルが高いわけではなく、ましてや苦手な相手に上手く返答する術など持っているはずがない。

「お前は相変わらず身体ペラペラだよな」

思ったことを素直に言ったまでだが、さすがにひどかったかもしれない。まぁ元々壊れる信頼関係なんかもない。

「俺はテクニックがあるからいいんだよ」

不動は笑って返してきて、俺はそれに少なからず違和感を覚えた。不動の態度に対してもそうだが、何より自分の鼓動に対して。不動は白いTシャツを脱いで白い肌を空気に晒す。衣服を脱ぐと余計に体の細さが気になった。

「なぁ、背中流してよ」
「はぁ?」
「元キャプテンの労を労えっつてんの。元参謀さん」

突然何を言い出すかと思えば。不動なりに俺との距離を縮めようとしているのだろうか、なんて一瞬考えたが、そんなことこいつがするはずない。だったら純粋に背中を流してほしいのだろうか。考えれば考えるほど、わけがわからなかった。

「俺がお前の背中流すとこ、想像してみ」
「ん」
「…どうだ?」
「気持ち悪ぃ」
「だろ」

タオルを取って髪を拭く。ふと、興味本位で隣に目をやる。
下も薄いんだな
なんて言ったらさすがに喧嘩になるだろうか。

「なに笑ってんだよ」
「別に」

珍しいので不動の身体を凝視してみる。前から思っていたのだが、女子が羨ましがりそうなほどに白くて柔らかそうな肌だ。まぁ別に俺は羨ましいとは思わないが。
思わないが、触れてみたいとは思う。少し。

「なにジロジロ見てんの」
「…は?」
「俺のこと好きになっちゃった?」

俺がわざと大きくため息をつくと、不動は声を出して笑いながら浴場に入っていった。
シャワーの音が聞こえて、自然と不動が体を濡らす姿を想像する。

大嫌いだった。
自分でも不思議なくらいに、不動明王という人間に対して嫌悪感を抱いていて。しかし今は、
部屋に戻ってもなぜか不動のことが頭から離れない。

「あ」

ジャージを脱衣場に忘れた。気づいたとき真っ先に考えたのもやはり不動のこと。
またバカにされる。
重たい腰を上げて脱衣所に向かう。

一階の廊下は俺が風呂から上がったとき同様、誰もいない。階段を下りて左に曲がる。
脱衣場の扉は、拳一つ分ほど開かれていた。俺は出て行くときしっかり閉めたはずだった。開いているということは、不動はもう上がってしまったのかあるいは、誰かが中に入ったか。

「     」

誰かのセリフが聞こえ、扉を開けるのを躊躇う。興味本位で、そっと中を覗く。耳をすませば簡単に中の音が聞き取れた。

「せっかく風呂入ったのに」
「お前から誘ってきたんだろ」

クチュクチュという微かな水音が耳に届いた瞬間、ぶわっと冷や汗が湧き出たのがわかった。
軽く開かれた扉の奥には二人のチームメイトの姿。手前にはジャージ姿の風丸。奥には、顔は見えないが風丸の背中に回された白い腕。その白い肌の持ち主に心あたりがある。ついさっきここで、間近に見た肌だ。
卑猥な水音は風丸の手の辺りから聞こえてくる。何をしてるかなんてわかっているのに、認めたくないと心が叫んでいた。
風丸が奥の人物を持ち上げて洗面台に座らせる。そこには顔を真っ赤にした不動がいた。
なんだよその表情。
うっとりした目つきで見つめ合う。不動は風呂上がりなのだろう。全裸で、髪もまだ濡れている。

「下ろしてよ」
「立っていられないくせに」

二人の顔が重なる。風丸は不動の右脚を洗面台の上に持ち上げる。すると不動は自ら左脚を上げて、両脚を開いた。風丸は上着を脱ぎ捨て、不動の太ももの間に手をやった。この位置からでは風丸の体が邪魔で、手の動きは見えない。
不動は大きく脚を開き、後ろに手をついて体を支える。

「ぅあっ…ね、マジでここですんの?」
「じゃあやめようか」
「ひぁっ!」

突然、不動がビクッと体を震わせる。俺も驚いて、思わず体が跳ねた。

なんだよ不動、お前

「見つけた」
「アッ!ばかっ…や、んぁあ!」

普段とは想像もつかない声。

やばい。

ズキズキ痛む心臓を無視して、自分の下半身が熱くなるのがわかる。
不動は唇を噛みしめて、無意識だろうか、足の指まで開いてピクピクと震えている。

「可愛いよ」

風丸がとびきり優しい声で言った。


俺のものだったら。


「     」

風丸が何か不動の耳元で囁く。不動はいやらしく微笑んで、コクンと小さく頷いた。風丸に飛びつくようにして洗面台から降りると、足元で膝立ちする。

「あーあ…」

小声で呟く。
不動はすぐさま風丸のジャージの中から、勃ちあがっているものを取り出すと、躊躇いもなく口にくわえた。努張した風丸のそれを、愛おしそうにしゃぶる。わざとらしく上目づかいで見つめれば、風丸もそれに応えるように不動の濡れた髪を撫でる。

俺は、
俺は廊下で何も出来ずに突っ立ってるだけで。見たくないとか、嫌だとか、そんな感情すら、もうなかった。ただただ、2人の行為を見て勃起していて。
情けないとしか言いようがない。

ジュルルッ
不動が音をたてて風丸のものを吸い上げる。

「ぅあっ!こ、こら不動」
「アハハッ!風丸くん今の好きだろ?」

そう話す不動の口は風丸のものから透明な糸をひいていた。不動はそれに気づいたのか、糸の出ている風丸の先端をペロペロと舐め始めた。

「風丸くん今日は一段とおっきいね」

風丸は我慢出来なくなったのか、不動を半ば無理矢理立たせて洗面台に手をつかせる。

「あは…部屋以外ですんの久々」
「ん…声我慢できる?」
「できねーつったら?」
「俺が塞ぐけど」
「なんだそれ」

甘ったるい声で甘ったるい会話をして、二人はまた唇を重ねる。

「っく…ぁあ…!」

不動の細い腰を引き寄せるようにして、風丸は自身を挿入していく。
ずいぶんと時間が経つのが遅い。廊下には相変わらず俺以外誰もいない。主要な音もないせいで、二人の息づかいが大きく聞こえる。俺はゆっくり自分の下腹部に手をやった。単純なもんで、すぐにそこを弄ることに夢中になれた。

「っあ!ひっ…ぁ、ア」

ここからでも不動の足がガクガクと震えているのがわかる。それでも風丸はお構いなしに腰を動かす。不動は懸命に震える足を立たせようとしている。

なに
男にこんなことされて、こんなになるんだ。
俺でも?俺相手でも、そんな風に

「ひぅうっ!」

ひときわ大きく不動が鳴いたと思うと、足元にぱたぱたと白い液体が落ちた。

「今日はずいぶんと早いな」
「ばかっ…!」

射精を終えて立っていられなくなった不動を、風丸は軽く持ち上げて、ゆっくりと床に寝かせる。

「床きたねーからやだ」
「後で体洗ってやるから」

そう言って風丸は猛々しい肉棒を再び不動の中に埋めていく。

「か、かぜま…る」

体勢が変わったせいで今度は2人の結合部まで見える。ヌルヌルと不気味に光るものが、不動の中からでたりはいったり。ズチュズチュと生々しい音をたてている。

「んぁ…はぅ、う!…ぁあっ」

不動のものは、射精したばかりだというのに再び赤く腫れあがっていた。

「ゃあぁ…アッ、ア…ぁっ!」
「不動…もう…っ」
「ぁ、なか…なかにだ、だし」
「わかったよ。中に出すから」

そう言って風丸はトドメとばかりにいっそう強く腰を打ちつけた。瞬間、不動が悲鳴に近い声をあげ、再び不動のものからは白い汁が飛び出す。風丸は動くのを止めて不動の腰を押さえつける。

「ァ…うぁ…すげぇ…」

不動は息を整えながら恍惚とした表情を浮かべる。

「愛し合いやがって」

唇を重ね、抱き合う二人を見てつぶやく。俺の右手は精液でべっとり汚れていた。冷めた目でそれを見ながら、俺は部屋に戻った。主要な感情が働かなくなって、ただ一つだけ強く強く。
悔しい。
不思議な事に、そればかりが脳を支配して。
悔しい悔しい
どうして

どうして。











個人練習でいつもより遅く風呂から上がると、脱衣場に不動がいた。
俺は狙ってこの時間に来たのだが、やはり目が合うと、昨日の事が思い出された。俺は気まずいなんて思ったが、不動はもちろんそうは思わなかったようだ。

「またお前か」
「こっちのセリフだ」

不動はTシャツを脱いで乱暴に籠に入れる。

「あ、不動」

ふと思いついた。

「ここ、赤くなってる」

そう言って不動の首元に触れた。ひんやりとして、吸い付くような肌だった。

「!!」

1秒程して不動は心当たりにでも気づいたのか、首元を抑えて逃げるように退いた。慌てて鏡で確認する。もちろん赤い跡なんて無くて、不動はそれに安堵の表情を浮かべた後、鏡越しに俺を睨みつける。

「……てめぇ…見」
「見たよ」
「覗いてたのかよ…悪趣味だねぇ」

落ち着いた様子の不動に苛立つ。もっと慌てて、困惑する様が見たかった。俺では不動の感情を揺さぶることでさえ満足に出来ないのか。

「どっちが。この淫乱」

怒らせることくらいなら出来そうだ。不動は眉間に皺をつくったが、すぐにいつもの表情になっていった。

「なに?佐久間クン俺のこと好きになっちゃった?」

そうだ。
そうだよ。だからイライラしてるんだ。

「好きっつったら、やらせてくれんの」

無表情で尋ねると、不動は目を丸くした。少し考える。
答えはNoなんだろ。早く言えよ。どうせならとびきり最低な言葉で。
そうすればお前を、前みたいに嫌えるだろうから。

「俺を抱きたいなら風丸クンに許可取ってよ」



「俺、今はあいつのもんだからさー」

当たり前のようにそう言うと、不動は浴場に入っていった。
悔しい。
俺がもう少し強ければ、初めから代表になっていればお前を

もっと力があれば?



「ハッ、馬鹿馬鹿しい」

シャワーの音と、俺の情けない声が響いた。

END
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どーも!今回は風不←佐久でした
ここではそんな形跡無いですが、実は風不の前は佐久源やってました。源田可愛い
でも代表に入ってから佐久間のキャラがよくわからなくなってきて…だってアニメの佐久間なんか普通!
情事目撃ということで今回場所に迷いました風丸さん紳士だから…っ!
佐久間が目撃できてかつ風丸さんが欲情する場所…
で、脱衣所になりました。お風呂上りの不動→エロい→風丸さん欲情
これしかない!
ということでした。楽しかった!

リクエストありがとうございます!
2011/04/22
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