頂き物



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「Date」

※現パロです。

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幸村が周りをチラチラと見る。
街の真ん中を歩いているわけだから人とのすれ違いに気をつけていた。

というわけでもなく、
ただ単に周りからの視線が気になってしょうがないだけ。普段はそんなこと全くきにしないのだが、今日だけは違う。


「旦那?どうしたのささっきから…」


隣にいる佐助は見慣れたスーツ、家でのジャージとは違い友人と遊ぶときに着るようなラフな格好で、幸村もそれなりに気を使って選んだ服を着ていた。


「な、なんでもない!……ど、どこへ行くのだ?」


「んー。この辺で適当に買い物したいな。いい?」


「う、うむ。もちろんだ!」


何故冬なのにこんなに暑いのだと言っている理由は、今日が幸村にとっての初デートだからだ。
今までは友達という関係で出掛けたりしていたので、デートとは呼べないと佐助に言われて正真正銘のデートを誘われた。


佐助はもしかすると今までに経験したことがあるかもしれないが、幸村にとっては生涯初。
周りから自分たちはどう見えてるのかなどいろいろなことが気になる。


「あ、そういえば洗剤きれてたな…」


デートにきてそれを買うのもどうかとは思うが、今の幸村にとってはほんとうにどうでもいい。


(手、………)


周りをみているとカップルはほとんど指を絡めて歩いていて、思わず視線が佐助の手にいく。なんでも器用にこなす佐助の指は幸村も好きだ。
だが男同士である以上、このような場所では言い出せない。

このような場所じゃなくても幸村は言い出せない。


「………手」


「?!」


突然佐助が自分の考えと同じことを言うので幸村はビクリと肩を上げた。


「佐助、あの…」


「え、あ。あー……手、繋がない?」


突然の提案に戸惑う幸村。


「だ、だが……このような所で…」


ダメだ。
幸村は思った。これではまるで繋ぎたくないように聞こえてしまう。


「ん。了解」


何を了解したのか聞こうとしたら佐助は手を自分のポケットに突っ込んでしまった。


「あ、」


幸村はすぐに弁解しようとしたが言葉が出てこず、下を向いて口を閉じてしまった。

それからいくつか店を回るも、これといった会話が成立せずに時がすぎる。


(怒ったのだろうか)


いつもならたくさん喋りかけてくれるのに。からかってくるのに。


「あ、あの、さす」


「帰ろっか」


「え?」


まだ一時間も一緒に居ない。
それどころか会話すらしていない。家と言っても同居しているので同じところに居ることに変わりはないのだが、
それはデートではない。


「佐助……す、すまぬ」


極端な恥ずかしがりの自分のせいで退屈だったに違いないと思った幸村は
気がつくと謝っていた。


「え、何謝ってんのさ」


「その、俺が未熟というか、その、疎いせいで要らぬ気を使わせたのだろう?
…某といるのは、楽しくなかったか?」


目を固く瞑って言う幸村のみみに、今度はため息が聞こえた。


「旦那、誤解してるだろ。旦那が人一倍照れ屋さんなのも知ってるし、わかってる。
そんな旦那を一人占めしときたいわけよ。俺様」


その言葉に顔をあげると、佐助は顔を背けていて幸村をみようとしなかった。
その代わり、わずかに見える頬は赤い。


「それは、つまり…」


「他の奴に見せたくないから、さっさとお持ち帰りするってこと」


幸村は安心したのか、そうか、と嬉しそうに呟いた。それを見た佐助も笑い、家の方へと足を進める。


「旦那、帰ったら覚悟しといてよ?……ね?」


ね?と笑った佐助は余りにも色っぽく、幸村は破廉恥と言うのも忘れてただ言葉をなくしのだった。





2012.03.10



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君色信者
の咲様より頂きました!

999hitキリリクでした^^
お持ち帰りご許可頂けたので祀ります!


何でしょうこの萌えw


人生初キリバンでドギマギなりつつ図々しくも「現代佐幸でデート」をひとつ…!

と、リクエストした所

素敵な萌えとなって帰ってまいりました・・・w


申告の際はかなりキモイ感じで我ながらキモイかったですが

温かく受付て下さった上に素敵な主従を…萌えを、

ありがとうございました!!




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