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追悼―side yukimura―

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――すまないな……

「忍びより先に逝く主なんて、いる?」


――本当、忝い。


「間に合わなかった…」


――いや、敵に首を持っていかれる前に来てくれて、嬉しかったぞ


「あいつらなんかに渡しはしない」


――お前は忍びの鑑だな


「……しかも旦那さ、『子供達は任せた』じゃねーよ」


――お前以外に誰に頼むのだ。お前だから頼んだんだぞ


「俺様、死ねないじゃん…」

――そうだな

「ばか旦那」

――本当に、な




「‥んな…旦那、旦那、旦那……!!!」


――佐助、佐助…すけ、泣くな。俺まで…悲しくなるではないか。。佐助、佐助、笑ってくれ。『ばかだな』といつもみたいに、言ってくれよ。なぁ、佐助。



「―――あ〜ぁ…俺様も、そっち行きたいよ、ホント」


――はは、言うと思ったよ。だから子供達を頼んだんだ。俺の最期のわがままだ。
……お前には、生きてほしいからな。


「…ま、行き着く先は地獄だろうけど…俺様は」


――っ!お前のようなヤツが地獄に墜ちるわけなかろう!バカ者が。俺がどれだけ救われたことか…。例えそうなっても今度は俺がお前を救ってやるから……な。




「さて、と。」


――さぁ…、頼んだぞ。


「ほとぼりが冷めたらまた会いに来るよ」


――あぁ、待ってるよ


「ここは俺様しか分からないから」

――はは、俺とお前の秘密の場所なんて、子供の頃を思い出すよ。



「…それまでどうか、安らかに――ね」


――じゃあ、またな。佐助



佐助、お前のおかげで、なかなか良い人生だったぞ。

尊敬できる素晴らしいお館様やたくさんの仲間に巡り合えて、政宗殿という好敵手を得ることもできた。愛する妻にも、可愛い子供達にも恵まれた。
武士として、戦場で倒れたことも本望だ。

佐助、色々迷惑かけたな。心配もさせたな。


生きろよ。

佐助、ありがとう。

お前がいてくれて、よかった。



また、会おう…な。





end


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はい。というわけでマイスイート
のがみさんが「追悼」の旦那視点をかいて下さったのでした(´Д`)


突然メールがきたと思ったらいきなりこの文章で
迂闊にもちょっと泣きそうになりました。

本来宝物入れに入れるべき頂きものなのですが
誠に勝手ながら私の微妙な小ネタだけじゃ
全然足りなかった何かを補ってもらったように思っておりまして
こっちに置かせてもらいました…!

のがみさんほんとにありがとう(;_;)!

今後ともよろしくね!!


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