衛宮切嗣は、目の前のいすに縛り付けられた男を見て不愉快そうに鼻を鳴らした。拘束したのはおそらく舞弥だろう。ぎちりと肌に跡がつくほどきつく縛りつけられたそれはちょっとやそっとでは抜け出せそうにない。いや、そもそも目の前の男が縄抜けのすべを知っているかどうか。
そこまで考えて、切嗣は手の中の銃をきつく握った。この男は、自分が苦しんでいる時ものうのうと平和を享受していた。今だって、魔術回路も開いていなければ特に鍛錬されてもいないこの身体が疎ましい。―――これがただの羨望だと、はっきり分かっているにもかかわらずその思いは消えない。
男には暴行の跡がうかがえた。暴行…いや、拷問と称するべきだろうか。それほど手ひどい事はやっていない。ただ、質問に言い淀むたびに足を撃ち、手を撃ち、殴りを繰り返しただけの事だ。出血は酷いが、そう簡単に死に至るものでもないだろう。
だが、こんなことに慣れてなどいないであろう男はそれでも口を割らない。簡単なことなのに。ただ、この男が組んでいるらしきマスターの情報を漏らす、それだけでこの攻め苦からは解放される。
だというのに、男は頑なに口を割らない。
切嗣はいら立ちのままに男の太ももを撃った。そろそろ悲鳴で喉が潰れてきたのだろうか、聞くに堪えない悲鳴が上がる。
「兄さん」
この男は兄だった。だった、というのは切嗣の中ではそれすらあいまいになっているからだ。共に育った記憶はある。優しい兄の記憶もある。だが、それだけ。記憶があるからと言って、それに感情移入できる訳でもない。切嗣は全てを切り捨てなければ前に進めなかったのだから、切り捨てられたものが急に目の前に現れて兄貴面をされても癇に障るだけというものだ。
しかし、この男をわざわざ兄と呼ぶのは理由がある。情に訴えかけようと言うのだ。
「兄さん、僕だって兄さんにこんなひどい事はしたくないよ」
切嗣は心にもない事をすらすら述べる。
「でも兄さんがなかなか話してくれないのが悪いんだ。そうだろう?ね、僕にこんな酷いことさせたくなかったら全部話してくれるかい?」
男は肩で息をしていた。激痛につぐ激痛に、そろそろ出血過多でめまいでもしてくるのではないだろうか。奥歯をぎりぎりと噛みしめ、痛みに耐えているようだ。
「兄さん」
「駄目だよ、切嗣」
答えた男の声は、随分と静かなものだった。
「駄目だよ、だって、答えたら、切嗣は、その人たち、殺しに行くでしょう?だめだよ、そんなの」
「兄さん」
「僕は、切嗣に、もう手を汚して欲しくない。だったら、この話は言っちゃ駄目だ。僕は切嗣のお兄ちゃんだから、だから、兄貴って、弟を、守るもの、でしょう?」
「………」
自分とよく似た顔に辟易した。
全くもって、おめでたい頭をしているようだ。これ以上情報を吐く事もないだろう。自己陶酔している人間というものは度し難い。
「切嗣」
忌々しい。もう名前を呼ぶことすらやめてほしい。
切嗣は銃を構えて、何のためらいもなく引き金を引いた。
「しあわせになってね」
その声は、派手な銃声にかき消されてしまったけれど。
銃弾は狂い無く男の心臓を撃ちぬいた。衝撃で男の体が大きく跳ねる。反射のように口から血を吐き、最後に小さく微笑んだ男はそれからピクリとも動かなくなった。即死だった。そうなるように撃ったのはほかならぬ切嗣の筈なのだが、心が晴れることはない。怒りにまかせて更に引き金を引く。一発、胸部に。二発、頭部に。三発、腹部に。四発、五発、六発―――やがて、銃が弾切れをおこした。
そのころには、男はすっかり見るも堪えない…もはや人とも言えぬ風貌になっていた。死体をむやみに傷つけるべきではなかったかもしれない。何か、有力な手掛かりが隠されていたかもしれないのに。切嗣は己の迂闊さを呪った。やはり怒りに任せるべきではなかったか。
胸中は未だに晴れない。もやもやと黒々としたものがとぐろを巻いているような、妙な感覚を覚える。
ともかく、アイリに見られる前にこの死体を始末しなくてはならない。懐から取り出したナイフで荒縄を適当に切り、それを椅子から引きずり下ろした。
それは、男だった事に比べて大分軽くなっていた。当然だ。血は抜けているし、欠損している。軽くなっていない方がおかしいのだ。早くも冷たくなっているそれを、果たしてどのように始末しようか。とりあえず手を引っ張ってみたら、ぶちりと音がして腕がもげた。このまま解体してしまおうか。
ぽたりと、どこからか水が降ってきたようだ。切嗣は上を見上げたが、年代物とはいえ手入れが行きとどいているこの城に雨漏りなどあろうはずがない。そもそも、今は雨など降っていないのだ。どこからふってきたのだろうか。疑問には思えども、深く気に留めることはしなかった。
逃げなくては。
そう思ったのは動物的直感からだった。
後ろから誰かがついてくるのだ。今までの経験から言って、良い予感は一つもしない。ともかく逃げなければ。逃げて、走って、うしろの誰かを振りきらねばならない。そう思うのだが足はなかなか前に進んでくれない。それでもとまる訳にはいかなかった。
走る、走る、走る。
無我夢中で走って、気がつけば人通りの少ない路地裏にいた。
違う、こんなところに来る筈じゃなかったのに。どこをどう間違えたのか。うしろから誰かくる。逃げなければ、走らなければ、どこか、どこか、どこか、どこかに!!
「雨生龍之介!」
名を呼ばれた。自分の前では無い。それは兄の名だ。そう言いたいけれと口を開いた瞬間その口を手でふさがれた。ビルの壁に叩きつけられる。痛い、怖い、息が苦しい。
兄の名をよんだのは男だった。知らない男だ。見た事もない。男の後ろにはさらに数人の男が立っていた。一様に刃物のようなものを持っている。暴れるが甲斐はない。
「みろよ、お前が見たがってた綺麗な赤だぜ」
手を押さえつけられ、足を押さえつけられ、口をふさがれ、それでも彼は声にならない悲鳴を上げ暴れることを止めない。男たちは苛立ったようにその腹部に刃物をつきたてた。
「――――――――――――!!!!!―――!!」
悲鳴。いや、悲鳴というにはくぐもっていた。いたい、痛いなんて言葉で済ませていい筈がない。いたい。いたい。
男は腹部に突き刺さった刃物を滑らせる。切り口からぼとぼととこぼれ落ちるのは血と内臓だ。自分だったものがこぼれ落ちていくような感覚。いたい、いたい、いたい、いたい!
男が何か言っているが何も聞こえない。いたい、くるしい。
「 ?」
呼ばれたのは自分の名前だった。緩慢的に顔を上げると、そこには久方ぶりに見る兄が立っていた。茫然というか、唖然というか、ともかく珍しい表情だ。
「 ?」
兄は再び自分の名を口にする。男たちは明らかに動揺した様子で押さえつけていた手足を開放した。だが、もう立ってなどいられない。そのまま地面に崩れ落ちる。そこには自分の血と内臓が広がっていたけれど、そんなことにかまけている余裕はなかった。いたい、くるしい、もういきていたくない。
兄は弟の顔をちらりと見ると、男たちの方を見た。笑っているようだった。
「酷いなぁ、俺が殺したかったのに」
弟はもうむしの息だった。あと少し、何かがあれば死ぬ。すでにその領域に入っている。俺が殺したかったのに、兄はまた呟いた。
男たちは何か言いながら兄に飛びかかる。兄は懐に隠し持っていたナイフを男の胸部に突き刺した。男は倒れて動かなくなる。それに激昂した残りの男たちが一斉に兄を取り囲んだ。男たち名何やら物騒な台詞を吐いている。
いたい、くるしい。はやく、はやくしにたい。
弟は、血を出して倒れる兄の姿を見ながらゆっくりと瞳を閉じた。
ぶつん。
唐突に昼が終わったのを感じて、ルーラーは咄嗟に退却した。ビルの床を蹴り後ろへ飛ぶ。
「我が主!」
ルーラーに主と呼ばれた男は魔力切れを起こしてぐったりとしていた。息は荒く、上体を起こすことすらままならない。ルーラーは主に駆け寄ろうとしたが、それを妨害する者がいた。かの主の弟のサーヴァントであるバーサーカーだ。
ルーラーにはこのバーサーカーの正体に見当がついていた。それゆえに、このように理性を無くしたまま戦うのは口惜しい。それだけではない、バーサーカーとルーラーの相性は逸話上とても悪いのだ。昼の間は無敵なルーラーと、日没を待っていたバーサーカー。主による昼の再現が出来なくなった以上、状況はひたすらに悪い方へと転がり落ちていた。
バーサーカーの一太刀を受ける。一閃、二閃。受けられないものではない。だがそれも長期となると―――「ぐっ!」
「あるじ!」
悲鳴が聞こえて咄嗟に主のもとへ駆け寄った。主は炎に焼かれていたが、それをなんとか振り払っているようだった。もともと、彼の起源は太陽だ。そも自分が燃え盛っているのだ、炎などさしたる障害では無い。だが、熱いものは熱いし痛いものはいたい。ルーラーは咄嗟に主を庇い、そして。
それを見逃すほど、バーサーカーは甘くもなかった。
生前の彼であるならば、もしかすればその攻撃の手を緩めたかもしれない。だが、今の彼は理性無きバーサーカーだ。彼の一撃はルーラーの鎧をたやすく貫通し、肉を剥ぎ、骨を断ち、内臓を破壊した。
「ルーラー」
彼の剣士が血を吐いて足元から消えていく。
「ルーラー!」
「主、私は…すみません、あなたの助けになれず…ふがいなく、思います」
「ルーラー!嫌だ、行かないで!!!」
「主、今までありがとうございました」
「ルーラー…ガウェイン!!」
ぼろり。気がつけば泣いていた。そんな主の頭を撫で、ルーラーは跡かたもなく消滅する。
「ガウェ」
ごふり、血を吐く。見れば深々と腹部に何かが突き刺さっていた。先ほどルーラーを切り裂いたのと同じ剣。バーサーカーの宝具、無毀なる湖光だ。
「あ」
涙が止まらない。痛い、というのは不思議となかった。ただ酷く腹が熱い。
最後に、憎しみに歪んだ弟の顔が見えた。
瞬間的に殺気を感じて、本能だけでその一閃を避けた。
しかし避けきることはできずに、細い刀身がわき腹を貫通する。
「綺礼…?」
「兄さん」
そこにいたのは弟だった。いつもとおなじカソック姿。ただ一ついつもと違うのは、その表情がとても楽しげに歪んていると言うことだろうか。ついにこの時が来たと言うのだろうか。思わず表情を硬くする。魔術による痛覚遮断を施して、弟と対峙した。
「綺礼、何のつもりだ」
弟は答えない。ただ黙って黒鍵を構えるのでこちらも応戦しない訳にはいかなかった。
じり、すこし間合いを詰める。びりりとした殺し合い特有の緊張感があたりを支配した。これを発しているのがよく似た兄弟同士だと言うのだから、何とも笑えない。
地を蹴ったのは、ほぼ同時だった。
黒鍵とは投擲用の剣だ。刀身が長いため実際投擲用としてはどうよ?と思われがちだが極めればこれほど便利な武器もあるまい、とは兄の言葉である。魔力によって編まれた刀身は早々刃毀れすることもないし、普段は柄だけなのでもち運びにも便利なのだ。短時間であればつばぜり合いも出来る。
弟の足元を狙い黒鍵を放つ。綺礼も相当の修練を積んだ代行者だ。もちろん対応できない訳がない。易々とそれを避けると胸部目掛けて三本の黒鍵を放ってくる。それを再び出した黒鍵ではじくと一気に接近戦に持ち込んだ。
ギン、鋼と鋼がぶつかる音がする。互いの力量は知れていた。何度も何度も特訓だ修練だと言って互いに戦ったことがあるからだ。しかし、ここまで本気の殺し合いをするのは流石に初めてだった。おまけに、こちらはすでに一撃くらっている。先日のネロ・カオス戦で腕を片方失なったことも痛い。戦力としては圧倒的不利だ。これは経験の差で覆せるものではない。
事実、徐々に弟に押されているのは分かっていた。いや、むしろこうしてじわじわと苦しめて殺したいと思っているのかもしれない。
…本気になって魔術を使えば、あるいは一発逆転もありえるかも、知れない。そんな事を考えた。
死にたい訳ではない。ならば、ここで弟に勝たなければならない。勝つと言う事は、すなわち弟を殺すと言うことだ。
それは
それは…。
ドッ。
胸部に深く刀剣が突き刺さる。しかし痛覚を遮断した今となっては何も感じえない。喉の奥から込み上がってくる血液を口の端からこぼしながら、彼はより深く刃が突き刺さろうと、構わず綺礼を抱きしめた。
「うん、やっぱり無理だ」
いまなら、妹を殺せない、と言ったあの少女の気持ちがよく分かる。
あたりまえだ。殺せるものか。愛しているのに、こんなにも。
「にい、さん」
「仕方ないな、私には、お前を殺せないよ、綺礼」
弟が動揺しているのが手に取るように分かる。手が震えていた。やれやれ、後悔する位なら最初からしなければいいのに。まったく、考えの足りていない…いや、長年じらされ続けた答えが目の前にあるのだ。飛び付かない方がおかしいのだろうか。小さく笑った。
血みどろの手で、少しだけ低い位置にある弟の頭を撫でる。
「綺礼」
「あ」
「すまない、不出来な兄で。お前の葛藤に口も出せない愚かな兄で。…だが、綺礼。お前を」
あいしているよ
その言葉が口に出せないまま、彼は静かに息を引き取った。
「にいさん」
綺礼が言葉をこぼす。
「にいさん」
返事はない。当然だ。今、たった今、自分が、殺した。
「にい、さん」
深い深い悲しさの中に、底知れぬ歓喜があった事を、綺礼は確かに自覚していた。
それが放たれた瞬間の事は、よく分からない。ただ身体がボールのようによく跳ねた。それだけしか分からなかった。
「が…は…」
裂かれた、などという生易しい表現すら似合わない。抉り取られた。こそげ落とされた。体中痛くない場所はないし軋んでいない骨はない。それほどの威力だった。
展開していた固有結界は対界宝具の名にふさわしい破壊力でもって木端微塵。キャスターももうこれ以上現世にとどまることは不可能だろう。それほどの威力、それほどの破壊力。これが地獄の再現。
もう長くはない。体は腰から下がなかった。どこぞへ飛んでいったのか、はたまた細切れになってしまったのか。ずるりと腸の破片が地面に落ちる。
「きゃす、たー」
は、息が苦しい。痛みで目がちかちかするが、見慣れた青だけはやたらと目についた。
「マスター…無理、すんな」
「キャスター…きゃすたー」
「…どうした?」
キャスターの姿も、そりゃあ酷いものだった。左肩が抉れて腕ごと吹っ飛んでいるし、足も片方ない。腹部からでろりと内臓らしきものが露出していた。長くはもたない。お互い分かっていたことだ。
「きゃすた、もし…もし、俺が…また…聖杯戦争に関わることが…あったら」
なんだかとても眠たくなってきた。
「そのときは…また、おれの、サーヴァントに…なって…くれる?」
「…死に際に無茶なこと言いやがる。…もちろんだ、マスター。約束しよう。お前は、これから先もずっと、俺のマスターだ」
「…は、は…ありがとう、きゃす、た」
遅れて到着した彼は、その惨状に目を疑った。
長く寝食を共にした白髪の彼は真っ二つにされて事切れているし、彼のそばに付きしたがっていた筈のキャスターもいない。セイヴァーが天地乖離す開闢の星を開放したアーチャーに吹き飛ばされたのも、どこか夢うつつのようだった。
「え」
アーチャーはどうやらこちらの存在に気付かなかったらしい。死に片足を突っ込んだセイヴァーを置いてどこぞへ向かっていった。
「セイヴァー!」
駆けよってみれば酷い怪我だ。これは、彼の治癒術では治らない領域にまで達している。…メイガスとしての魔術なれば。
「recover()」
淡い光が彼から放たれ、セイヴァーに向かって集束する。みるみる怪我が治って行くのを見て、ほっと溜息をついた。
瞬間。
腹部に鈍痛が走る。そのまま真横に引き裂かれ、大きく咳き込んで血を吐きだした。
「あっがっ…」
「ます、たー」
どうやらセイヴァーが気づいたようだ。己の手の内にある慣れ親しんだ双剣にこびりついた血液を見て茫然としている。手が震えていた。
セイヴァーには制約があった。それは、彼が起源の「コピー&ペースト」を利用したネットの海の中でしか使えない筈の魔術をコピー、ペーストすることで現実世界でも使えるようにすると言う彼特有の魔術。それを使用した時、彼を殺すこと。
「マスター、ます、た」
「セイヴァー、あのな、お前、おれに、しあわせになれって、いったこと、おぼえてるか」
動揺しながらも、セイヴァーは小さく頷いた。
それは、前世の死に際の話だった。
「もし君に次があるとすれば…その時は、きっと幸せな生を」
泣きそうな顔をしながらそんな事を言った彼に、そうだ、***は心打たれたのだ。それから、「幸せ」とは彼を縛りつける言葉となった。幸せにならなければいけない、という強迫観念のようなものだったのかもしれない。呪いというにはいささか小さい、それでも心にずっと居残る観念。
「おれ、ちゃんと、しあわせだったよ」
「そん、な、ことを!」
「だから…つぎは、おまえが、ちゃんと、しあわせに」
「無理だ!そんなものは…君がいなければ!意味がない!!君を忘れて幸せになど!」
「じゃあ…おれを、わすれて?」
「そんなことはできない!」
セイヴァーが大きく首を振るので、彼は小さく笑った。まるで聞き分けのない子供のようだ。少し愛らしい。
「いいんだよ、しあわせになって。おれを、わすれて、しあわせに」
「まて、待ってくれ!やめろ!」
「れいじゅをもって、めいじる」
たった一画しかない令呪が淡く光って、ゆっくりと消費されていった。
セイヴァーは泣いていた。灰色の瞳からぼろぼろと涙をこぼして泣いていた。
酷く悲しい。悲しくて苦しい。
だが―――だが、なぜ悲しいのか、苦しいのか。何一つ分からなかった。
この、腕の中で事切れている青年は一体誰なのだろうか。どうやら自分が殺したようなのだが、何一つ思い出せない。なぜここにいるのかも、良く思い出せなかった。
だが、どうやら任務果たしたらしかった。じわり、足元から消えていく。
この青年を離したくないと思ったのだが、それは、はて、一体なんでだったのだろうか。
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