「あ、新人ちゃん!」
あ、また来た…このサボリ魔。
『仕事してください』
「今度一緒に遊びたいな〜」
『そんな事どうでもいいんで仕事してください』
「どこ行きたい?」
『厨房ですかね、相馬さん仕事してください』
「映画かあ、いいね〜」
『………』
「じゃあいつ行こうか?」
『洗い物してきます、相馬さんも戻ってください』
「〜♪」
『…っあの!連いて来ないで下さい!』
「ん〜どうしようかなぁ」
『相馬さんが怒られるんですよ…佐藤さんに』
「あぁそれは怖いね」
『ほら早く戻らないと佐藤さん来ますよ!』
「そうだね…じゃあ、明日行こうね」
『はいはい、どうでもいいですから早く仕事してください』
「うん、約束だよ」
『はい…え、約束?』
約束ってなに?話し流してるときに何か約束したんだっけ?
ていうか、いつもならもう少し梃子摺るのに何かあっさりと…
………なにかありそう、後で様子見に行こう。
***
『……(チラリ)』
「佐藤くん、これレタス一枚足りないんじゃない?」
「あ?足りなくねーよ」
「あとこれは二枚多いよ」
「多くねーよ、いいから早く持ってけ」
『………』
そ、相馬さんが真面目に働いてる…!?
何があったか知らないけど、頑張って叱った甲斐があった…
「あれ、何して…何泣いてるんですか」
『あ、小鳥遊くんっ…』
(あなたに流すは"感動の涙")
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