この世界で最も残酷で滑稽な話


殺人鬼って位置はもしかしたら楽で素晴らしいのかもしれない
嫌いな奴らはみんな自分の手でバイバイ、うん、最高
だからこそあの人を好きで良かった
いや、気分は大分悪かったけれども
なんでってあの人の周りは可愛らしい子がいっぱいだから
顔が可愛けりゃ声も仕草も性格も可愛らしい
悲鳴だってきゃあだのなんだのと可愛らしい悲鳴だこと、ああ、うざ
うざいからその綺麗な顔を切り刻んでやりたいって思ってた
でもあの人が判別出来る程度じゃなきゃいけないっていう、面倒だったな
まあ何人も手に掛けりゃ大体どんな感じでいけばいいかわかってくるんだけどね
ああ、楽しい日々だったなあ、もうみぃんな殺しちゃったけど
私が作ったシナリオでは後は彼との殺し合いをする予定なんだけど、多分あの人をもうちょっと怒らせるような出来事をやらないと、疲れちゃう
そうだ、この際いっそのこと、このハイラルを支配する勢いで皆殺しちゃうか
今なら誰にも負ける気がしない
それが終わったら彼が殺しに来てくれる、憎しみや怒りやらが入り混じった瞳で、あの蒼眼で睨み付けてくれる
楽しみで楽しみで仕様が無い
それなら、先ずはこの城下町からかな

「第二の魔王誕生、なぁんちゃって」

殺しに会いに来てね、勇者サマ


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