久しぶりに会った日久々に家に帰ってきた。
ここ数日あいつの仕事のせいで
わけのわかんねぇ土地まで
必然的にオレも連れて行かされた。
まあ、あいつと体が一緒のわけだから
当たり前なんだけどな。
『ウキョウ洗濯終わったみたいだよー。』
ウキョウ「ああ、じゃあ中身出してくれ。
掃除機かけおわったら干す。」
『はーい。』
あいつは仕事で疲れたんだろう。
今は眠っている。
オレは現地で撮影に付き合わされても
せいぜい脱ぎ散らかしたあいつの服を片づける程度で
これと言って疲れる事はしていない。
つまり家事をしたり、マイと過ごすには
絶好のチャンスだ。
ウキョウ「掃除機終わったぞ。」
『…あ、これ洗濯物。』
ウキョウ「マイ、眠いだろ。」
オレは洗濯籠を運びながらマイに問う。
『えっ…うーん、ちょっとだけね。』
ウキョウ「やっぱりな。」
マイはオレらが泊まりがけで撮影に行く時は
バイトを詰めて入れる。
それはオレも俺も知ってる事だ。
マイ曰く
『ウキョウが頑張ってる間に私も頑張る』
と、言うことらしい。
オレはこんな事言うキャラじゃねぇが
ほんと、可愛いと思う。
でもずっとバイトだと
マイが疲れてるのも普通の事だよな。
ウキョウ「眠たいなら寝てもいいぞ。
まだ布団はそっちの部屋に敷いてある。」
『でもまだ終わってないし…。』
ウキョウ「オレの言う事聞いとけ。
オレは特に疲れてねぇから大丈夫だ。」
『じゃあ、お言葉に甘えて…。』
そう言って寝室へ向かうマイ。
久しぶりに会った日ウキョウ「よし、もう一息。」
オレはそう呟くとベランダに出た。
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