#ac1_total#
やよみゆ@ | ナノ
※やよいが黒い

今日もみゆきちゃんは、いけない子いる。
なんでって、わたし以外の子に笑顔 で を見せるんだよ?
もう、他の人に笑っちゃダメだよ、って言ったのに。赤いヤツとまたおしゃべりして笑ってたのよ。
これはダメだよね。いくらのわたしでも許せないよ。みゆきちゃん。



「や、よいちゃんっ…!!」

放課後の誰もいない教室でみゆきちゃんにキスをすると、みゆきちゃんはドンッとわたしを突き放した。

「ヤなの?」

「イヤじゃない、よ?でも、ここは学校だよ」

「うん。興奮するよね。」

真っ赤な顔をするみゆきちゃんに、そう笑顔で言うとほらまた、みゆきちゃんは、困った顔をする。

「ねえ、みゆきちゃんとわたしは恋人だよね?」

「…うん」

「じゃあさ、なんでわたしには笑ってくれないの?」

「え?」

「みゆきちゃんはさ、あかねちゃんのほうが好きなんだよね」

「え?」

驚愕した顔つきになったみゆきちゃんを見て、自分がポツリと呟いた女々しい言葉に気がついた。

「…ち、違うのっ!今のはね!」

必死に弁解しよう としたとき、わたしを突き飛ばしてきたみゆきちゃんがいきなりわたしを抱きしめてきた。

「み、ゆきちゃ…」

突然のことで頭がまっ白になったとき、みゆきちゃんがポツリと呟いた。

「あかねちゃんより、やよいちゃんが好きだよ」って。

ああ、わかった。
わたし、何にもわかってないようで、わかってる、みゆきちゃんが憎たらしい。

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