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ゆうひめ | ナノ
※ゆう→めぐ、ゆう→ひめ
 ゆうゆうが誠司を敵視

「なんだか皆さん、相楽くんにお熱なようでわたし寂しいなー」

「は、はあ!?だだだだだだ誰が誠司なんかに!」

わたしの一言に、ひめちゃんは声をひっくり返しながら赤面した顔で否定する。
そういうバレバレな反応を見ると余計に寂しくなるんだけどなぁ。

「ひめちゃん、相楽くんは王子様にはなってくれるかもしれないけど、ご飯にはなってくれないんだよ?」

「…………ゆ、ゆうこ何言ってるの?」

わたしの言葉に赤面した顔から、ぽかーんとしたような顔になるひめちゃん。
わかんないかなあ、わたしは相楽くんなんかやめなって言ってるんだけどなあ。

だってこんなに可愛くて純粋な瞳をしたわたしだけの可愛い可愛いひめちゃんを相楽くんなんかにあげたくないんだもの。
相楽くんには、めぐみちゃんを譲ってあげたんだからさ、ひめちゃんくらいは頂戴よ。
なのに、ずるいよ。相楽くんは。わたしの大好きな人を二人も奪っていこうとして。

「んー、ひめちゃんにはまだよくわからない話しだったかなー。あ、はい、特製のハニーキャンディー食べる?」

「わあ!ありがとうゆうこ!」

なんだかいろいろ考えてもキリがないので、わたしはポケットから昨日作ったキャンディーを取り出してひめちゃんに見せると、また今日も目を輝かして、わたしのハニーキャンディーを手に取るひめちゃん。
かわいいなあ。キャンディーの袋を開けているときの顔も、キャンディーを口に含んだときの顔も、舌でキャンディーをころころ転がしてハニーキャンディーの味を楽しんでいるときの顔も全部かわいい。抱きしめたくなる。

「ゆうこのハニーキャンディーはやっぱりいつも美味しいよね!大好きだよ!」

満面の笑みでそう言ってくれるひめちゃんに、愛おしく思うのと同時に相楽くんへの優越感を感じた。

あなたには、こんな顔のひめちゃん見れないでしょって。

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