4 勝手知ったるなんとやら。サスケとわかれてから、うちは家をだらだらと歩いていたらイタチに出くわした。 「不思議だな」 「そうだな」 そろって頷いて、とりあえず縁側に座る事にした。別に聞かれて困るような話し方しないしねー。 むしろ私たちの会話には主語が存在しないから、ただの日常会話でも他人が聞けば意味が分からないらしい。うむ。うまれる前からの付き合いだからな。 「ヒカルさん・・・」 「・・・また?」 げ。という顔をしてイタチを見る。肩をすくめただけだったが、事情は全てわかった。あいつまじでほろびろ。 「はーあ、家に一体イタチが欲しい」 「それ何回目だよ」 呆れを通り越して疲れたような表情のイタチににやりと笑った。 「どう?悪いようにはしないよ?むふふふ」 「・・・・・・」 「いっ、てー・・・無言でデコピンとかないわこの野郎!」 反撃開始!と、とりあえずわき腹を狙う。 かわされる。 狙う。 よけられる。 狙う。 「お前、しつこいっ・・・」 「はっはーん!」 手を動かしながら、自分の足をイタチの足に引っ掛ける。ごつ、と鈍い音がした。痛そうねえ。 自分の足もぶつけたけど気にしない。今やるべきことはそう・・・・・・こしょこしょだ。 「おりゃっ」 ・・・・・・・・・・・・・・・。あれ、なんでこいつこしょこしょきかないの?人間なのお前。 これはどうするべきか・・・と一瞬考えた隙にイタチが動き始めた。 「うおあっちょ、まっ!落ちる!」 「落ちろ」 「あああっ」 ごつ。鈍い音がした。いてえ。 イタチに乗っかっていた私が今度は床に転がった。上に乗るはイタチさん。やべえ、やばい。 「イタ・・・っ・・・ひ、ひーっひっひっ・・・はっ、・・・ま、まじやめっ・・・ぶははははっ」 ・・・まあ、楽しそうだからいっかね。 4/22 |