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勝手知ったるなんとやら。サスケとわかれてから、うちは家をだらだらと歩いていたらイタチに出くわした。


「不思議だな」
「そうだな」


そろって頷いて、とりあえず縁側に座る事にした。別に聞かれて困るような話し方しないしねー。
むしろ私たちの会話には主語が存在しないから、ただの日常会話でも他人が聞けば意味が分からないらしい。うむ。うまれる前からの付き合いだからな。


「ヒカルさん・・・」
「・・・また?」

げ。という顔をしてイタチを見る。肩をすくめただけだったが、事情は全てわかった。あいつまじでほろびろ。


「はーあ、家に一体イタチが欲しい」
「それ何回目だよ」


呆れを通り越して疲れたような表情のイタチににやりと笑った。


「どう?悪いようにはしないよ?むふふふ」
「・・・・・・」
「いっ、てー・・・無言でデコピンとかないわこの野郎!」


反撃開始!と、とりあえずわき腹を狙う。
かわされる。
狙う。
よけられる。
狙う。


「お前、しつこいっ・・・」
「はっはーん!」


手を動かしながら、自分の足をイタチの足に引っ掛ける。ごつ、と鈍い音がした。痛そうねえ。
自分の足もぶつけたけど気にしない。今やるべきことはそう・・・・・・こしょこしょだ。



「おりゃっ」



・・・・・・・・・・・・・・・。あれ、なんでこいつこしょこしょきかないの?人間なのお前。

これはどうするべきか・・・と一瞬考えた隙にイタチが動き始めた。


「うおあっちょ、まっ!落ちる!」
「落ちろ」
「あああっ」


ごつ。鈍い音がした。いてえ。
イタチに乗っかっていた私が今度は床に転がった。上に乗るはイタチさん。やべえ、やばい。



「イタ・・・っ・・・ひ、ひーっひっひっ・・・はっ、・・・ま、まじやめっ・・・ぶははははっ」


・・・まあ、楽しそうだからいっかね。

[] mokuji []
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