like attracts like 「せんせー、英語が全くわからんです」 シャープペンをころころと転がした。もう意味わかんねえ。いいでしょ、英語なんて喋れなくて! 「・・・お前、その短文でどうやったらIが後ろに行くんだ」 「いや、Iくんがどうしても後ろがいいっでッ!デコピンだけは許せん!」 無言でプリントを見ていくイタチに、ため息を吐いた。おでこいたい。 「・・・数学は?やってないな?」 「聞き方おかしいだろおい」 そう言うもいつの間にか私の鞄を漁ったイタチの手には、数学のプリントが握られている。 「・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 無言が痛い。視線も痛い。 「数学は七月中に終わらすんじゃなかったのか?」 「いや、あの、その」 「言ってみろ、正当な理由ならな」 「すんません」 ぐだっとうなだれた私。もう勝てまい。 更に何かを言おうとしたイタチを静かなノックが遮った。 「イタチー?そろそろ休憩したらどう?」 そんな言葉と共に入ってきたのは、救世主ミコトさん・・・!うわああ、女神だああ。これで英語から解放されるうあああああ。(勉強のし過ぎで頭が変になっている) 「・・・休憩するか」 「ぃよっしゃ!」 「但し終わったら数学」 「・・・・・・・・・( orz )」 そんな私達のやり取りを見て、ミコトさんがくすくすと笑った。 home |