薔薇の花園に君を連れていく | ナノ


▼ 趣味、特技

「赤司くんの趣味って何?」
「テーブルゲームは好きだよ。将棋とか囲碁、チェスなんかも。」
「隙が無い格好良さだな。じゃあ特技は?」
「乗馬。」
「隙が無い!赤司くん、なんかもっと親しみやすい趣味特技が欲しいな。」
「例えば?」
「そうだな…『テーブルゲームは好きだよ。オセロとか人生ゲームとか。』とかは?」
「今のは俺の真似か?」
「そう。」
「似てない。」
「そ、そんな事はどうでもいいの!話を戻して、えーっと乗馬というのはまた何故?」
「家で飼っているんだ。結構可愛いんだよ。」
「へぇ。ペットが馬な人私初めて会ったよ。他に好きなものはある?」
「他は、そうだな。部活ではずっとバスケットボールをやっていた。」
「バスケが得意だったんだ。」
「得意というとどうなのかな。ずっと勝利が当たり前だったから。」
「…わあ。」
「すまない、そういう意味じゃないんだ。じゃあ次は名前の話を聞こう。趣味は?」
「少女漫画とゲーム!」
「へぇ。他には?」
「え、他…?えっと、強いて言うなら…ピアノかな。あんまり上手くはないけど。」
「そうか。実は俺も少し出来るんだ。今度聞かせてもらおうかな。」
「え、いや、きっと赤司くんの方が上手だよ。私はあんまり…」
「決まりだね。」
「この流れからそうなりますか。」
「じゃあ、一応特技も聞いておこうか。」
「特技も…ピアノかな…」
「決まりだね。」
「…。赤司くんって意外と強引なところがあるんだね。」

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