薔薇の花園に君を連れていく | ナノ


▼ あとがき

薔薇の花園に君を連れて行く(以下「薔薇園」)、最後までお目通しいただき本当に、本当にありがとうございます。本編を読んでいただけるだけで、私は感謝の気持ちでいっぱいです。
ここからはあとがきになりますので、この話を作った経緯、言い訳等に興味をお持ちの方はご覧いただけたらと思います。ネタバレ含みますのでご注意ください。


この話を作るに至ったきっかけは、以前に見た夢でした。名前変換出来ない方の、本物の夢です。夢は私が誘拐されるところから始まり、最初は結構リアルにガソリンぶっかけられたりして監禁させられて怖かったのですが、次第にそれはイケメンパラダイスに変わっていきました。ストックホルム症候群について調べていたからでしょうか。幽閉された私が中のイケメンたちを救うぜ!みたいな感じで目が覚めました。(※イケメンを救うのはストックホルム症候群ではありません。この話は症候群とは全然関係ありません。)

そして、この夢を乙女ゲームにしたら面白いんじゃないかと考え、最初は『幽閉-you hey-☆ミー』というアホみたいなタイトルでキャラクターを作って乙女ゲームの妄想をして遊んでいました。
内容は、男の子一人に洋館のような空間が与えられて、様々な事情により恋が出来なくなった男の子を攻略しようというもの。大体は薔薇園と同じシステムですが、“殺す”事によってではなく、告白されて振られると外に出られるというお話でした。

まあ当然ボツになって奥深くに眠っていた作品だったんですけれど、REGAL GAMEを書き終わって、さて次は何を書こうかな、と思った時にこの話が倉庫から出てきたので、じゃあこれを赤司君の話にしてしまえ、と。こうしてこの作品は出来上がりました。

本当はREGAL GAMEを天から降臨させた時に「次は無いな…」と思っていたんですが、予想外にたくさんの拍手コメントをいただき、面白かったとか、別の作品も読みたいとか言われて調子に乗ってしまいました。もっと拍手ください。嘘です。
拍手コメントが目的になってしまった作品は駄作になってしまうと私は思うので(あくまで私は、です。)自分のペースで、自分が面白いと思えた作品を文として残していけたらと思います。何より書いている時が本当に楽しいんですよね。まあ私の話はどうでもいいか。
コメントは、話を執筆している時に何より励みになりますので(今回も何度挫けた事か)もし時間を割いてやってもいいぜって方はこれからもお気軽に頂ければと思います。

さて、話を戻しまして。この話が何故『告白して振られる』から『赤司くんを殺す』に変わったかというと、最初この話は神様が作った世界にしようと思っていたからです。恋の神様が、19歳までに恋愛が出来ない人に、空間を作って最後の裁定をする、という設定です。その話を妹にしたところ、「神様が出てくる設定はクソ」と一蹴され、泣く泣く諦めました。あと「告白が地味、微妙」ともボロクソ言われ、代わりに「赤司くんを殺すって設定で良くね?」と神のような助言をいただきました。ありがとう妹よ。

そんなわけでプロットが無事完成し、元々あった乙女ゲー要素を【質問票】という形で残し、完成させたのが薔薇園です。

皆さんいかがでしたでしょうか。反省すべき点はいくらでもあります。まず会話文だけの【質問票】は、筆者の力量がモロに出てしまうと分かっていながら乙女ゲーの形に拘る余り取り入れてしまいました。赤司くんのコレジャナイ感を感じた方、偏に私の力不足です。申し訳ありません。
それから、最後の「実はゲームの中でしたテヘペロ☆」と言わんばかりのいきなり設定。話の都合上、そこら辺の記憶の一切を取り除かれている設定でしたので伏線が張れませんでした。あ、でも一番は力不足です。

その他矛盾も多々あるかもしれませんが、精一杯書きましたので、どうぞまたここでも夢厨達の必殺技、夢フィルターを存分に発揮していただいて、ぬるっとした気持ちで読んでいただけたらと思います。


最後になりますが、もう一度、ここまで読んで下さった事への感謝を綴って締めたいと思います。
最後まで、そしてこのあとがきまで目を通していただき、本当にありがとうございました。この話は、わざと今後を本編に書いておりません。赤司君を刺してしまった罪悪感や、ヒロインを巻き込んでしまった赤司君の罪悪感等が邪魔をして、もう会う事は無いんじゃないかな?それとも、お互い幽閉されていた時に約束したあれこれを果たしに行くのかな?想像にお任せします。リクエストがあれば番外編として書きたいと思います。

それでは、今回もみなさんご一緒に〜?



\ボクサカオヤコロー!/




2015/8/9 桜桃

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