薔薇の花園に君を連れていく | ナノ


▼ 好きな女性のタイプ

「今日の質問。好きな女性のタイプは?」
「品のある女性だな。何事にもだらしない女性は見ているだけで不快になる。」
「おっと、今日は毒舌赤司くんですね。」
「俺は信頼した相手にしか本音は言わないよ。」
「う…うれしい!私今感動した。私も赤司くん大好きだよ!」
「っ、面と向かって言われると反応に困るな。」
「なんでよ!そこは喜んでよ!」
「そうか。ありがとう。」
「そうそう。さて、品の良い女性か。でもここにいる女性達は皆洋服がこの世界から支給されるから、見た目じゃ分からないね。」
「そうか、名前は女性への意識が薄れているから分からないのかもしれないね。」
「え?なに?」
「支給される服にも違いがあるんだよ。それぞれの女性に似合う服、好みの服が支給されているようで、人によって全然違う。」
「うそ?じゃあ私の部屋から出てくクラシカルな衣装って洋館に合わせている訳じゃなくて、私の趣味?」
「良く似合っているよ。」
「い、いや、私普段こんなお嬢様みたいな恰好しないんだけどな。」
「そういえば、初日の服装はシンプルで落ち着いた服装だったね。」
「うん。赤司くんはいつもどんな感じ?今日もグレーのシャツが素敵だけど。」
「いつもこんな感じかな。男は女性と違ってバリエーションが少ないから。」
「赤司くんならどんな服装をしても様になりそうだけどね。執事の格好とかして欲しいかも。」
「なら名前はメイドだね。」
「それじゃあ服従させられないじゃん。私はご主人様だよ。」
「ふふ、俺を服従させたいのか?」
「え?あ、うん。まぁ…」
「へぇ。」
「え、なにこの空気。」
「っぷ、名前は子供だね。なんだか安心したよ。」
「(これは褒められたのか…?)」


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