「俺が来たからには安心だぜ名前!」

「…」

何故お前が来た

今朝起きて激しい頭痛と喉の痛みを感じた私はすぐに学校(杏子の携帯)に連絡 病院に行ったら風邪、学校は休んだ
1人で寂しく寝ていたら夕方に遊戯がはた迷惑な大声で名前ー!!俺だー!!!無事かあああ!!!!!と勝手に上がり込んできた(喉が痛いから放っておく)

「名前大丈夫か…!?待っていろ、今お前の大好物のプリンをやるぜ!!つるっと食べて元気になるんだ!」

ご丁寧にケーキ屋さんのとろけるプリンを買ってきたらしい遊戯は、フタをぺりぺり開けて

「あ…っ…アーン…!!」

と震える手元でプリンを掬ってさしだした
何で好物知ってるんだろ とりあえず体を動かすのが辛いのでお言葉にあまえてアーンしてもらった(なんだか屈辱的)

「くっ…!!上手いか名前…!!」

「ん、んまい」

ウォォォォ相棒ォォォォォ!!!!!!!!!と雄叫びをあげた遊戯、頭が痛いのが増した

「じゃ、じゃあ…飯だ、プリンだけでは栄養バランスが悪すぎるからな、!!」

握り拳を震わせて、相棒俺はやるぜ!!!!と意気込んで台所へ向かった
あいつ料理できんのかよ


「ウワァッ!?これは…トラップか!!」

(違うよもう1人のぼく、それコンロだよぅ!んもぅ!)


できないらしい




「…名前、すまない」

「……いや、」


鍋の中身(赤)がぶくぶくと泡をたてた 無臭な辺りがまた恐ろしい


「…名前に、おかゆをつくりたかったんだが料理は初めてで」

「いや、うん、」


フォローはやめた。できないから よく見ると赤いどろどろの中に個体も見えた。ふれるのもやめよう。


「…いいよ、何か出前たのむ?遊戯お腹すいてない?」


ちらりと遊戯を見ると涙を沢山溜めて顔を横に振っていた


「名前に喜んでほしかったし、早く治って欲しかったんだ、それに、お前今日誕生日だろ」

「えっ?」

壁にだらしなくかかっているカレンダーを見ると確かに今日は誕生日だ 何故知ってるのかは置いといて遊戯の優しさを感じた

「…レトルトですまないが、コンビニでお粥買ってくる…他に買ってくるものは?」

にこり、涙を拭って鼻を真っ赤にして微笑む遊戯は可愛いと思った 怒るだろうから言わないけど
「いや、お粥はいいよ…でもケーキ食べたい」

そう言うと、ぱああっと顔を上げて台所に走って冷蔵庫からケーキ屋さんの箱をだして持ってきた

「ケーキの種類は何が好みか判らないから色々買ってきたんだ」

ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキにチョコレートケーキ、タルトもミルフィーユも、ロールケーキにシュークリームまで たくさんたくさん
わあ、と思わず声を漏らすと遊戯はふふ、と笑って 好きなものを選べ と優しく言った

「じゃあ…これ」

一つ選んで皿に乗せ、遊戯がついでくれたミネラルウォーターで小さく乾杯した



「誕生日おめでとう」




アテム流おみまい



(ケーキ全部食べれないねえ)
(城之内君達も呼ぶか?)



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