本当に僕が超能力者なら、そうならどんなに楽だったか いや 辛いかな 無邪気に隣で笑う名前は輝いてみえた

「でね絽場くん、それでその時に」

君の周りの瞬間を切り取って 共有できたらいい 同じものを同じ目線で 君にはこのビルの隙間に申し訳ない程度に見える青空がどれだけ輝いて見える?

「すっごいおっきくなってて、」


きっとどんな素敵な物語よりも美しい世界なんだろう 希望にあふれていて、それでいて純粋なんだろう


「私の肩に登ってきてさあ、」


君が考えている 見ている 感じている 聴いている 触れている全てを僕と共有して


「可愛いんだよーっ!」


それでそれで


「もー、絽場くん聞いてないでしょ、」

「え?聞いてるって」

「うっそだあ、今宇宙と交信してる顔だったよ」

「何それどんな顔?」

「個性的な顔!!」

「失礼だよ名前…」

「違う誉めたんだよ!」





ああ

その笑顔さえ盗んで

何もかも



「名前、」

「ん?」

「何でもないや」

「えー?」






君と出逢ってから、
随分欲張りになった


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -