朱い鳥赤と橙に浸っていく。それをぼんやりと目で追っていた。この中だけで生きていく魚になれたらと少しだけ思った。けれどもそれはかたちにもならない思いだから、目の奥を優しく食む痛みに変わる。それはいつまでも居座り続け、少しずつオレンジの色を濃くしていった。朱い鳥/赤と橙に浸っていく。それをぼんやりと目で追っていた。この中だけで生きていく魚になれたらと少しだけ思った。けれどもそれはかたちにもならない思いだから、目の奥を優しく食む痛みに変わる。それはいつまでも居座り続け、少しずつオレンジの色を濃くしていった。