腕の中に抱えた頭が少し動いて、それからすぐに背中へ冷たい腕が回された。甘受して目を閉じた。頭を抱える腕の力を強くする。それは拘束というよりは慈しみに近く、慈しみというよりはエゴが大きすぎた。つまり、愛していたのだ。この病める指先でもって。


エゴにまみれた幸福




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