夏の太陽が地面を焼いていくのを眺めていた。ゆらゆら陽炎が立ち上る。歪んだその向こう側の誰かの足は、白い。隣でぼんやりと空を見る人間の肌も白かった。夏はこれすらも奪うのだろうか。突き刺さるような太陽に興味はないけれども。けれど、この白さが消えた次に芽吹くものを、思う。



きっとそれは柔らかな実を、



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