「ねぇ、君は自分の身体があったら何をする?」
「死ぬ」


これは夢
珍しく、僕と彼がただ壁越しに会話をするだけの夢

「どうして死ぬの?」
「フリッピーを内側から守れないなら、守る必要がないなら、俺は要らない」
「そうだね、君は僕の精神疾患だもんね」

彼の蛇のような瞳はその通りだ、と言いたげに僕を見つめてくる

「君に身体があったら僕はね、君を抱き締めて、撫でて、キスして、今までありがとうって言うんだ」
「止めろ。想像しただけで吐けるぞ。」
「でもね、僕、君のその目が嫌いだよ。軍に居たとき、皆君みたいな目をしてた。人を目で殺すような、狂気に満ちた目。そんな目をした君を僕は恐くて抱き締められない、撫でられない、キスできない、ありがとうだなんて言えない。それに、アイツの目に似てる所も気に食わない。」

だから

「目、閉じて」
「今のお前も、立派な人殺しの目になってるぜ?」




(Twitterお題から「目、閉じて」と囁く軍覚)




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