※フレイキーリスカ中毒者








馬鹿が。

小さなことであったが、父親に投げかけられる言葉の暴力で私は病んでいった。
塵も積もって山となったのだ。いつからか私は自分をクズとしか思えなくなり、
何をするにも自身を持てなく、人も信用できないような人間になる。
ダメだと思ったらダメなのだし、出来ないと思ったら出来ない。
どうして周りの人達は何かに挑戦しようとしたりするのだろう。
好きな人と両想いになれる人なんて一握りだし、必死に勉強したって上には上がいるのだ。
なのに何を無駄な事を、と人を見下し、自分をそれ以上に見下し貶す。

そんな人間を必要としてくれる人が現れたら、縋ってしまうのは、当たり前のことでしょう?

「ああ、ごめんなさい、何度もまた、ごめんなさい、ごめんなさい」
花瓶が割れた。ただ、綺麗なお花に水をやろうとしただけなのに…これで何度目だろう。
本当にクズで無価値な自分に苛立ちながら謝った。
誰に向けた言葉でもなかったが、これはいつものとこで、後ろから優しい声がした。
「大丈夫だよ。また一緒に買いに行こう」
慣れたように言う声の主はそっと後ろから私を抱きしめた。
「フリッピー…」
「それより、また増やしたの?それさ」
ああ、このことには触れて欲しくない、と感じた。
だが態度で表せる程の価値は自分にはないと判断し、無言でい続けた。
それ、とは無数にあるこの腕の傷のことだろう。
腕を切って死のうとしたわけでも、周りに気にして欲しくて切ったわけでもなかった。
痛みに勝るのは痛みだけ。
辛いときは自らを傷つけて理性を保ってきた。この痛みと傷が私を救ってくれる。
些細なことで発狂しそうになる私はこうすることでしか生きていけない。
「そんな事するくらいなら、俺を頼ってよ」
以前にも言われた言葉だった。頼ってと言われても、頼ったところで私の苦しみは消えないのに。
「あなたが、切ってくれるの?」
無意味な言葉に少し苛立ち、挑発的な言葉を返した。
「そういうことじゃないだろ、フレイキー」「私はこれでいいの、これでいいの」
自分の唯一であった救いを否定されたくなくて言葉を吐いた。
「………フレイキー」
フリッピーは私に向き合い、再び強く抱きしめた。
「フレイキー、好きだよ、愛してる」
「うん、私も」嘘だけど。
こうしていればフリッピーは私を必要としてくれるから。
もしかしたらこんな薄っぺらい言葉にフリッピーも気付いているかもしれないけれど。私を認めてくれる人なら誰でもいいのだ。
そういう意味では、私を愛してくれる「フリッピー」を私は必要としているし。

こんなクズな人間が人に愛だの恋だのだなんて、烏滸がましいでしょう?











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勢いで書いた。
共依存とかって良くね………





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