Orijinal | ナノ



気付いたとき、そこは漆黒の闇だった
肌に伝わるのは心地良い温度
土の揺り籠から抜け出せば、草木が歓喜し腐敗する
閉じられた視界を開き見れば、瞳に映るは美しき素晴らしい世界

嗚呼、世界は私の誕生に歓喜しているのだ!
灰色の大地が、漆黒の空が、

艶やかな賛美歌を奏でた











冥王誕祭
歓喜に咽ぶ慟哭が、響いた


2010,7,11