偽笑
あの人は私が「幸せそうに笑っている」と言った
けれども私は
本当に幸せそうに笑えていたのだろうか?
私は楽しいと言う心が
私は幸せと言う心が
最早壊れている
昔は笑えていた事柄が
今では作り笑いでなければ身が持たない
楽しいと笑ってはいるものの
心は何時もどこかで空虚な虚ろを宿す
笑っていても、冷めている
感じていても、感じない
何時もどこかで他人事のようにそう思う
まるで絵空事を眺めているようだ
そんな私が笑っていて
本当に幸せそうに笑っていた?
本当に、“笑えていた”?
あの人の一言が胸に刺さる
痛くて痛くて仕方ない
ねぇ、
私は今もまだ、
ちゃんと“幸せそうに笑えていますか”?
崩壊に近づき
つつある私の
笑顔は今もまだ
そこにあるので
しょうか
2008,10,6