目の前には電話機
それを見据えて
家で一人
小さく座る
来ないと判っていながら
決して来ることがないと知っていながら
それでもあなたからの電話を
私は待たずにはいられない
ねぇ どうか
私に一声その声を聞かせて下さい
そう願って
私はただ一人
暗闇の籠の中から
寂しくいつまでも待っている
二度とかかって来ることはないけれど
─
─
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【お題元:
橙の庭
】
2008,9,10
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