シュリのアトリエ
〜帝光国・
風の錬金術士〜

part 3 (3/5)

パーティの片づけが終わり、アトリエに招待した私は調合の準備を始めた。


「えっと…なんだろうこの3分クッキング感…。と、とりあえず始めますね。材料は、このジャムと小麦粉、水です。で、材料をこの窯の中に入れます。で、ゆっくり混ぜます。蓋をして20分待ちます!」
「それだけ?」
「はい。食べ物を作るとしたら簡単なのでこれだけです。」


しばらく待つことにしてまだ見ていないレシピの本を読むことにした。


「これが錬金術のレシピ?」
「はい。」
「やり方まで書いてありますね。」
「ものによっては通常とは異なるやり方もやらなきゃいけないし、材料によっては買わないで魔物を倒して調達しないといけないものもあるんです。」
「そうなると国外の外出許可をもらわなければならないわね。その事だったら私に任せて。それと、誠凛区の人たちの依頼を受けるだろうから、その時は黒子君にお願いしてね。」
「わかりました…って黒子君レシピ見てるの?」
「はい。錬金術については少し興味があったので、レシピだけでも読んでみたかったんです。」


そしてこの会話で時間がたち、ジャムパイが出来上がった。
釜の中にあるジャムパイを取り出してみんなの前に出す。


「この通り、錬金術で作ったパイですよ!」
「味の保証は?」
「何回も作ったことはあるので保障有りです。」


テーブルの真ん中に置いてパイを切り分け皆さんのもとに置く。
いつも通り一口食べると、ジャムの甘さと出来立ての厚さが口の中で広がった。


「今日も上出来っ♪」
「たしかにおいしいですね。」
「錬金術で食べ物ができるなんてな、」
「とてもおいしいから合格!じゃあ、明日からよろしくね。」
「はいっ!」

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