輝きのその下で

プロローグ (2/25)


それはある休日のことだった。
一人で暮らす私としてはパソコンをいじったり動画を見たり、ゲームをしたり、
外の空気を吸いにのんびり散歩に行く予定…のはずだった。
それは私の部屋宛てに届いていた一通の手紙から話は始まる。


「えっと…[霊力の異常な強さにより、あなたを審神者(さにわ)として選ばれることになりました。後日お迎えにあがることをご了承ください。]……?何なのこの厨二病…。」


手紙につっこみを入れても意味はなく、私はただベッドにうずくまるだけ。
バイトをして、ただ遊んでの毎日なら、別なことをやってみてもいいんじゃないか、
そう思いつつも睡魔に襲われ眠りに付いた。


そして翌日、


「後日迎えに来るって書いてあったはいいものの、荷物はこれぐらいでいいかな。」


今の私の手には着替え等入れた鞄そして昨日渡された手紙を持っている。

かれこれ2、30分待っていると、途端にぞくりと悪寒が背筋を通る。
時計を見てみると針の秒針が止まっていた。
携帯の時計を見ても同じだった。


「時間が…止まった……?」
「お迎えにあがりました。」
「っ!?」


いつから入ってきたのかリビングには黒服の男性がいた。
軽くたまっていた息を吐いてテーブルにある鞄と手紙を持って黒服についていくことにした。
玄関の戸を開けるといつもの外ではないのがわかるけど、光が差し先が見えない。


「こちらへどうぞ。」


私は頷き、光の先へと進んでいった。


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