輝きのその下で

6話 (8/25)

夕食も済んで、3:20:00の鍛刀が終わったことを告げられ
鳴狐と一緒に鍛刀部屋に向かった。


「まさか3:20:00が来るとはね、資源配分考えを改めてよかったよ。」
「そうですな〜。いったいどういったお方が現れるのでしょうかね。」
「太刀だというのはわかる…。」
「だが、手伝い札を使わずに待った甲斐はあったとおもうぜ?」


後方からの第三者ならぬ第四者の声がして振り返ってみると
白い着物を着た刀剣男士が立っていた。


「よっ。鶴丸国永だ。俺みたいのが突然来て驚いたか?」
「お、驚きましたよ…。っと、えーっと鳴狐、こんな時間だけど本丸の案内、お願いします。」
「かしこまりました。それでは鶴丸殿、参りましょう!」



「ってことがあってね。」
「…さっきの回想?」


加州くんのツッコミはさておき、
時間はその日の昼頃、私と加州君の二人で淵でお茶を飲んでゆったりと過ごしていた。


「…この世は、地獄です…。」
「江雪兄さん…。」
「どうしたの?」


江雪さんと小夜君が泥だらけで目の前を通っていたのはさすがにスルー出来ないので、
二人を呼び部屋からタオルを出して渡し、話を聞くことにした。


「で、どうしたの?」
「鶴丸国永が…僕たちを落とし穴に……。」
「和睦の道は…ないのでしょうか…。」
「来たばかりだから大丈夫だよ。和睦できるよ!」
「けどさ、鶴丸さんも好奇心旺盛なのはいいけど、顕現されて一日も経ってないのに大丈夫なの?」
「大丈夫とは?」
「体力のことだよ。人の形になったんだし、疲れて倒れるのは当然だと思うよ。落とし穴作ったって二人が言うなら、相当体力使ったんじゃない?」


と加州君が言った瞬間、外でバタリと鶴丸が目の前で倒れた。
そのあと大騒動になったけど、鶴丸も観念したそうで、着々と錬度を上げに上げた。
そしてしばらく、かのイベント《秘宝の里》が始まる頃には太刀の中でトップレベルとなっていた。


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