DAWNぱろ
上/田/信/舟さんの「D/A/W/N 冷/た/い/手」という漫画のパロでしずみか。
色々捏造と年齢操作有(この話ではあまり関係なし)なので苦手な方はご注意ください。おkな方はスクロールプリーズ。
あつい。
喉が乾きを訴えるようにはりついて、うまく言葉が出せなかった。
気持ち悪い程に心臓が激しく波打って、全身を巡る血液のごうごうという音が聞こえそうなほどだった。
「静雄さん?」
竜ヶ峰が心配そうに覗き込んでいることに気がついて現実に引き戻された。
駄目だ駄目だ駄目だ!こんな所で、竜ヶ峰の目の前で、あんな姿を見せられる訳が無い!
頭を振って、まとわりつくような熱を振り払おうとする。
しかし現実は残酷だった。
容赦なく、「奴ら」の気配は近づいてくる。
ただひたすらに「殺せ」という欲望はそれに比例するように静雄の精神を蝕んでいく。
ひた、とまるで人ではないような足音がした。
獣のような息遣いがはっきりと伝わってきて、ぞくりと肌が粟立った。
「足、音…?」
かなり近くまで来たのだろう。その足音が聞こえた竜ヶ峰が体を強張らせたのがはっきりと伝わってきた。
きっと先ほど襲ってきた、異常な目つきをしていた教師ではないかと考えたのだろう。
…これ以上こいつを不安にさせておけねえ。
そしてあんな姿を、「奴ら」と同じ化け物のようなあの時の姿を。
見られたく、ない。
息づく、
(頼むからどうか)
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