すんでいる


※地味に「色眼鏡」と繋がってるっぽいです。


別に、痛いの好きだとか、そっち系の趣味があるとか、そういう訳ではない。

ただ、この「変化」をもたらしたのが自分だと思うと嬉しくてたまらなくなる。
優越感。それと同時に、

「先輩」
「何、青葉君」

「迷っているのかと思って、」

鈍痛。歓喜。
      恐怖、

  歓喜、
     やっぱり
        恐怖。

どこか遠くを見つめていた先輩の眼が、俺を映した。
見下ろす表情の冷たさと殴られた頬の熱さ。
あんまりな温度差に、訳のわからない高揚感。

「青葉君、大丈夫?」


心配そうに覗き込む先輩の眼には、先ほどの冷たさなど少しも残っていなかった。


少し、残念だ。



恐怖と歓喜
(まとめてきょうき)




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