君との距離の縮め方




放課後の教室に男女が二人。となれば当然行われる行為と言えば色恋事

…−などでは決してなく





「あー、もう分かんない!」
「はは、もう少し頑張るぞ」
「うー…澤村くんきびしいー…」
「だからXをここに代入して…」




ことの始まりは2時間前。

「澤村、テスト期間は部活ないだろ?数学苦手なやつに教えてやってくれないか」
「俺ですか」
「お前面倒見いいからな。ちなみに生徒のリストは…」



そこに想い人の名前を見つけた瞬間、俺はすぐに快諾した。しかも結局ほとんどがサボりで(多少の裏工作はしたが)結局二人きりになれたことで心の中でガッツポーズをした。


けど、今は後悔してる。最初はただ単純に、想い人と一緒にいられると思った。が、ただでさえ毎日みょうじのことを考えて自身を慰める程、みょうじの存在で欲情する自分がいる。そんな彼女と二人きりという空間。



(大丈夫か…俺)





そして現在。勉強会を始めてから既に2時間。校内に人の気配はほとんどなくなり、空も暗やみ始める。そんな中、みょうじと隣り合わせに座っている俺にとって、この状況は酷すぎると思う。


どうしても俺の方が目線が高いが為に下を見ると目に入ってしまう彼女の谷間だったり、更に目線を下に向けると、スカートが動く度にちらりと見える綺麗な脚。



(こんな状況で我慢する男っているのか)



そんなことを葛藤していたら、



「澤村君、大丈夫?」

と、心配そうに見上げてくる彼女。多分、俺が怪訝そうな顔をしていたからだろう。本当にかわいい。彼女を独占できたらどれだけ幸せだろうか。



「…みょうじ、ちょっとここ来て」



俺はそう言って自分の脚の間を指差す



「えっ、な…何で?恥ずかしいよ…」
「いいから」



顔を少し赤らめているが、嫌がってはないと思った俺はみょうじの腰を両手で抱え上げ、無理矢理脚の間に座らせた。

彼女の体が小さい所為もあり、彼女は俺の脚の間にスッポリと収まる。そして逃げられない様に、体の前に両腕を回して抱き締めた。



「、澤村君…?」
「…なあみょうじ、…なまえって、呼んでもいいか?」


彼女の肩に顔を埋めながら聞くと、


「いい…よ」


なまえは更に顔を紅くしながら答えてくれた



「アドレスとか…聞いても?」
「うっ、ん…」


首筋に埋まった俺の吐息に、なまえは反応を声に示している。俺はどんどんブレーキが効かなくなって、


「キス、していいか?」
「…え、?」



彼女が驚いて後ろを向いた瞬間、俺は唇を当てた。



「澤村く…っ?!」
「…なまえのこと、俺にくれ」
「…っ、」



なまえは一瞬で顔をこれ以上ないほど真っ赤にして、その後ゆっくりと頷いた。



「…え、本当にいいのか?」



正直ダメ元で言ったから、少し驚いて聞き返す。



「あの…でもね、その前に澤村君の気持ち、ちゃんと聞きたい」



彼女がもう一度前を向いて、少し俯いて言う



「…ああ。俺は、お前のことがずっと、好きだった」
「…っ」



なまえの耳元で低く囁く。そうすると、顔を真っ赤にして、ぼそっと私も、と呟いてくれた。



「…ごめんな。もう止められない」




そう言うと、両腕をなまえの腰の横から前に回して制服の上からやんわりと胸を揉みしだいた。



「あ…っ」



小さく声を漏らす彼女を横目で見ながらリボンを解き、ボタンを全て外していく。更に下着を上にずり上げ、少し焦らしながら突起に触れた。


「ゃっ…ぁん」
「いやか?」


そう言いながら耳に舌を這わす

「ふ…、耳だめ…っ」
「なまえ…かわいい。けどダメって言われるの、逆効果」

そこが弱い事に気付いた俺は、耳ばかりを執拗に攻め立てていく。


「ぁっ…やめ、…ん、!」


耳の中に舌を滑り込ませわざと水音をたてる。時折甘咬みを織り交ぜながら。


「ひゃっ…さわむらくっ…ゃァ、」
「なまえ…ほんとにかわいいな。あんま、煽んないでくれるか?」


最後にふっと息を吹き掛けて囁いた。そして止まっていた胸への愛撫を左手で始める。空いた右手は、そのまま下へ。割れ目をなぞると、ぬるりとした触感が指を伝う


「ひゃぁ!ぁ…っそんなとこダメ、ぇっ」
「なまえ、ぐちゃぐちゃ。」


俺は口端が上がるのを止められないまま、そこを覗き込む。なまえは見ないで、と言いながら、ふるふると腰を揺らし始めた。


「はは、やらしいのな」
「やァ…っ澤村くっ…」

なまえの頬に一度口づけてから、人差し指と中指をゆっくりと彼女のナカに埋めていく。


「やっ…ぁあぁっ」
「声、聞こえちゃうぞ?」
「あ…っだってぇ…ふぁっ」


少し奥までねじ込み、中枢に手が届く。角度を変えて上の壁を軽く押すと、彼女の反応が大きくなっていく。

「きゃっ…あぁぁ、っあ!」
「すげ…なまえ感じやすいんだな」

左腕で、小刻みに震える彼女の体を強く抱きしめながら、徐々に指の抜き差しを速める


「やっ…も、やだあっ!」
「ん、イけそうか?いいよ」
「あ、だ、だめっ!あぁぁ…っ」


腕の中でなまえの体が大きく跳ねて、指がきゅうきゅうと不規則に締め付けられる


「はぁ…ぁ…、」
「大丈夫か?」


必死に呼吸を整えている彼女の頭を優しく撫でて、


「…今日はここまでにしとくか」
「え…?でも、澤村くん…」
「俺はいいよ。それにこれ以上はなまえが無理だろ?」
「でも、私ばっか…」
「これから先、何回だってチャンスあるしな。あんま無理させたくないし」

「澤村君…」
「俺、なまえのこと好きすぎるんだよな。今日はこれで終わりにしとくけど…次は覚悟、しといてな」

にやりと笑って、なまえの服を整えた。







今日は気持ちが通じただけで充分すぎるから

(ということで、今週末とか暇?)
(えっ)


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