彼が狼になったとき




旭はかっこいい。
私に対してはすごく優しく扱ってくれるのに、バレーしてるときの力強さと男らしさったらもう…


けどたまには、旭に強引に迫られてみたいっていう私は我儘でしょうか。






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To:旭
Subject:おはよー
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今日、部活終わったらうち来て?

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From:旭
Subject:Re.
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了解!なるべく早く行くよ(^^)

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あー旭かわいい。
長身長髪でヒゲも生えてるのにかわいいって思う人って珍しすぎる。
でもやっぱりたまには、男になってほしいなとも思う訳で。
そのためにこんな作戦…放課後が楽しみだとにやけが止まらなかった。




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From:旭
Subject:無題
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家の前着いたよ!

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To:旭
Subject:Re:
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今誰もいないから部屋まであがってきて!

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玄関が開く音と、階段あがる音が聞こえる。旭びっくりするかな



「なまえーおじゃまします…って何そのかっこ?!」
「えへへ〜青城のユニフォームだよ!」



同中だった及川に借りてきた背番号1のユニフォーム。代わりにデートとか言ってたけどそれはつつしんで無視しよう。


「それ…どうしたの」
「及川から借りた!旭がちょっと燃えるかなと思って」


くるくる回って見せびらかす。バレーやってるときの熱さが出るといいなーなんて。



「…脱いで。」
「え?」
「早く脱いで、それ」




旭の目線が鋭くなる。これって熱いっていうより…




「旭…怒ってる?」
「………っ」


無言の旭に押し倒される。そのまま強引な口づけをされ、舌をぐちゅり、と捩込まれる。




「ふっ…」
「脱がないんなら脱がすよ」




強い口づけが終わり、呼吸もままならないうちに、そう言って服をぐっとたくしあげられる。




「ちょっ…待って!」
「待たない」




今まで感じたことのない力で服を剥ぎ取られて、そのまま服で手首がしばられる。こんなのしたことない、こんな旭見たことない。確かに私が求めていたのは熱い旭だけど、やっぱり怒ってるように見えて不安になる。




なのに、旭のおっきい手に全身を撫でまわされると、何も考えられなくて、


足を少し動かすと、ぬるっとした感覚が脚まで伝い、自分がもう濡れてることもわかった。




「ふ…ぅ、あさひぃ…っ」
「なまえ…今日は優しくしてあげらんない」




いつもより低い声で言うと、いきなり指を2本捩込まれる。旭の長い指は簡単に私の最奥に届いて、もう何も考えられなくなっていく




部屋に響くのは、抑えのきかない私の声と卑猥な水音




指が引き抜かれると、その喪失感にさえ体が震える。
旭が動く衣擦れの音がして、





「……っ」
「ひ…っああ、そんな急に入れちゃ…っ」
「は…ぁ」




いつもなら私が痛くないようにゆっくり入ってくれるのに、
だけどそのツキンとした痛みもすぐに快感に変わっていく




最初から息をつく間もないくらいガン突きされて、もう喘ぐことしかできない。旭で頭がいっぱいで。



腰の動きをそのままに、旭は私の体にたくさんのキスを落とす。
その全てが赤くなってるのが見えた。はじめての、キスマークだ




「あさ…っあさひっ」
「…ん、っなに?」
「てくび、外してぇ…旭のことぎゅってしたいぃ…っ」




切なそうに眉間に皴を寄せたあと、無言で手首の拘束を取ると、そのままぎゅっと抱きしめてくれた。




「あさひだいすき、もっとぉ…っ」



旭が好きすぎて、触れ合う肌が気持ちよすぎて、胸も体も苦しくて。

耳元で精一杯のおねだりをすると、旭がナカでまた大きくなった



「なまえ…っ」
「や、あさひ、やだぁっもぅ…ダメ、ぇ!」
「いいよ、イって」
「っやだ、旭と一緒にイきたい!」
「…っ、じゃあ、あとちょっと我慢して」




必死で頷いてみたものの我慢なんて、

腰の動きが一層速くなって、頭が真っ白になる。
旭の色っぽい息づかいが聞こえて、私も余計に興奮して。

あ、きもちいい、もうだめ、



「あさひ、早くぅ…もぅ我慢できなっ、あ、!」
「ん…いいよ、俺も出る…っ」
「ん…あっ、あぁっ、あ!」
「く…ぁ…、」



お互いの体が同時に跳ねた。
ぎりぎりまで我慢した後ってこんな気持ちいいのか、なんて。


二人とも浅く息を吐きながら、旭がぎゅーっと抱き締めてくれる。体、あつい。





「なまえ、ごめん…ひどくしちゃったな。」
「いいの…私もごめん。ライバルのチームのユニフォームなんて、嫌だったよね…」
「違う。なまえが俺の知らないところで、男と二人で会ってたのに嫉妬したんだ。ごめんな、小さくて…」
「旭…」




辛そうに眉間に皴を寄せる。ああ、大切な旭にこんな顔をさせてしまうなんて。でも、すごく旭の愛情を感じて。




「ごめんね。もう二度としない。私には旭だけだから。ほんとに大好きだからね」
「なまえ…俺もなまえだけが好きだよ。だから俺から離れないで」
「うん」






羊の皮を被った
(でも、また今日みたいな激しいえっちはしてほしいな)
(…っはい)


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