快感


※モブ主(自慰)




「良かったよ、君が賢い子で。そうだね、僕のことは普段はクリス、第三者がいない時はご主人様とでも呼んでくれ」
「悪趣味…」
「ペットは飼い主を選べないんだよ」

悪態をついてもさらりと交わされ心の中で舌打ちする。

「ペットの飼い始めは躾が肝心らしいからね…。早速だけどあっちに移動してくれるかな?」

和希は男に言われるがままベッドルームへ移動した。

「服を脱いで」
「…バーナビーさんと会食があるじゃないんですか?」
「そうだね、だから早く脱いで」

ベッドの脇に和希は立ち、男はすぐ近くにあるソファーに腰かけた。
あちらから何かすることはないと和希は判断し少し安心したが、今すぐここから逃げ出したかった。

「和希、僕は褒めて伸ばすタイプだけど、何も出来ない子は悪い子だと思うよ。その服をナイフで裂いて無理矢理脱がしてあげようか?」
「なっ…」

笑顔だったが目が笑っていない、彼は本気だと悟り意を決した。スニーカー、靴下、カーディガンを脱いで足元に落としていく、そしてシャツも脱ぎベルトへと手をかけた。
しかし、手が震えて中々外せない。

「初々しいねえ…。手伝ってあげようか?」
「っいいです…」

ゆっくり、ベルトを外し細身のズボンをずり下げた。そしてボクサーパンツも脱ぎ手で前を隠し男を見た。

「そうだね、今日は時間もないしベッドに乗って足広げて自慰してくれれば良いよ」
「…っ!」
「早くして、時間までに射精しなかったらお仕置きね」

有無を言わせない言葉に自分が情けなくなってくる、だが逆らったらそれで終わりだ。のそのそとベッドにのぼり、ぺたりと座った。

恐る恐る和希はまだ何の反応も示さない自身を握った。ゆっくり動かし始める。

「もっと足を開いて見せてごらん?」
「う…」

ゆるゆると上下に扱きながら和希は膝と膝の距離を広げた。非現実的な空間にめまいがする。
男のギラついた視線が突き刺さる。

「随分綺麗なぺニスだね。使ったことは?」
「…っ」
「童貞なの?」
「っ…はい…」
「オナニーはどのくらいでするの?」
「…」
「毎日?」

男の問い掛けに和希は小さく首を左右に降った。顔を赤くして息が次第に抑えられず荒くなる和希に男は自分が興奮するのを感じる。

白い肌は仄かに赤く染まり、目を強く瞑り快感を感じてる姿はとても扇情的だった。

「最後にしたのはいつ?答えて」
「…ぅ」
「答えるんだ」
「ぁ…に、しゅかん…前…くらい…」
「淡白だねえ…若いのに。っていうか、そんなゆっくりでちゃんとイケる?時間が来たら両手縛ってそこにローター固定して僕会食に行くけど」

男が言うお仕置き内容に和希は目を見開いた。羞恥と屈辱と快感と恐怖で体は震え、力が入らなくぎこちない動きになってしまっていた。勃起はしているものの射精にはまだ程遠い。

「仕方無いなあ」

そういうと男は立ち上がり和希に近付く。和希は慌てて距離をとろうとするが足を押さえつけられてしまったため動けない。

「さっ…さわるな」
「いやちょっと手伝うだけだよ。君こそ、先走りまみれの手で僕を触らないでくれる?」

このスーツ高いんだから、と言われ慌てて手を離す。その仕草に男は笑ったあと手に持った瓶の蓋を開けた。

「な、に…」
「これ?これは性感を高めるローションだよ」
「ひ…あっ!つめた…」

和希の少し萎えた自身の上に瓶が傾けられ中身がゆっくりと落ちてくる。3分の1ほどかけられると男はまた座っていたソファーへと戻る。そしてまた傍観の体勢に入った。

「僕が思うに和希くんは快感に慣れてないんだ。快感を感じることに嫌悪感、罪悪感、恐怖を感じている」
「…んっ」

ビクンと体が跳ねた。腰からじわりじわりと甘い痺れが血流にのって全身に回るのを感じた。
なんだこれは。和希は混乱した頭で下半身に目をやる。そこにはすっかり元気になった自身があった。

「ひぁ…ゃ…やだ…」
「動物に快感は必要不可欠な物だよ。気持ち良いことは良いこと。快感は人間を満足させることを、知って欲しいな」
「…なんか、へん…あっ」
「さあ、触ってごらん。気持ち良いから」

体を巡る熱い血が和希の思考を鈍くさせる。恐る恐ると自身へと手を伸ばした。それだけで体が大きく跳ねる。

「あっ…ふっ」
「声を抑えないで」
「あぁ…やだ!こ、れぇ…へん…んっ」
「変じゃないさ。気持ちいい、だよ」
「や、…あっ…んんっ」

和希は快感からの涙を目に滲ませる。ローションと和希の先走りでぐちゃぐちゃと音をたてそれすら和希と男を興奮させた。

オナニーのやり方すら分かっていない少年が自分の手によって快楽に溺れる。本当に良いペットを手に入れた。多少金はかかるがそんなものは惜しくない。

「先の方も弄ってごらん」
「はぁっ…あっうぅっ」
「ん?もうすぐイくかな?」

男はゆっくりと立ち上がると和希に近付き顎を掴み視線と視線を合わせる。
和希はそれが恥ずかしくて振り払おうとしたが、今度は両手で顔固定されてしまった。

「やめっ」
「さあ、ご主人様を見て?」
「あっ…やだ…やぁ」

嫌だ。そう言っても扱く手は止まらなかった。和希の真っ黒な瞳はもう快楽に漬かっていた。

「はっ…あぅ…や、イっ…あっあぁっ」
「イって見せて」
「あっ…ひ、ゃ…やっ…あ、あっ、あっあああああっ!!!」

ぐりっと鈴口を親指で押さえたと同時に和希は体を痙攣させながら射精した。白濁のそれが和希の細い体と男のスーツを汚した。

「あっ…あ…」
「良くできました」

男は射精の余韻に浸り焦点の定まらない和希の額にキスをする。ひくひくと痙攣を繰り返す内股が酷く卑猥だ。

「ん…っ」
「2週間も溜めるとやっぱり沢山出たね。どう?気持ちよかった?」

和希の頬を撫でるとまだ敏感になっているらしく体が跳ねる。
顔を真っ赤にしてそれに耐える姿は本人は無自覚でやっていることなのだろう。

「気持ち良かったから射精したんだよね」
「う…」
「まあ、いいか。そろそろ時間だしシャワーを浴びて今日はここに泊まると良い。私は着替えて会食へ向かうとするよ。戻っては来ないから」

男はベッドから降りて秘書を呼ぶ、スーツジャケットを脱いで渡すとベッドルームから出て行った。

1人残った和希は快感で飛んでいったいた思考を取り戻す。

これから自分はこんな恥辱に耐えないといけないのか。

和希はベッドにドサリと倒れこんだ。



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