小説 | ナノ


組み込まれている事なら笑って過ごせるか。
ひっそり起きている夜中、ふとつけたNHKで落語をやっている
会場の楽しげな様子、三味線の軽快な音。
口跡綺麗な名人が夜中に起きている人間をあなたもどうぞお入んなさい、と招き入れている様な気がしてくる。
その時だけだ、寂しくないのは。
全員明日には違う顔だから、挨拶してもシカトを決め込むつもりだろう。
誰かの為に生きてる自分なんて嫌いだ。
己に自信が持てないもんだから、他人に託つけて生きている。
我儘と自己の確立は離れた所で逆立ちしてるんだ。
個性って洋服を着て出掛ければそれで満足なの?
小学校の6年、中高3年間の日々をつまらないと塞ぐ若者に出会った。
四方八方キャシャーン。八方塞がりキャンサーの四面楚歌キャンペーンです。キャシャーンキャシャーン。
言いたいことはですねえ、ポイ捨ての様に下らない悪事はするなと言う事。学校は楽しい。社会に出れば格差もつくが、クラスの中では下剋上だよ!隣のそいつが将来国会議員になって日本をダメにする前に、やりたいことやっておきなさい。血税を返せとテスト用紙の裏に書いて渡す公務員が教卓の上に座り、ニヤニヤしていて気持ち悪いですがチェリーパイを投げ付けて高笑い。隣のアイツにもチェリーパイ!窓際の客室乗務員にチェリーパイ!掃除道具入れ付近のニートにもチェリーパイ!左のソープ嬢にチェリーパイ!右の会社員にチェリーパイ!後ろのキャッチにチェリーパイ!前のOLにチェリーパイ!廊下側の取締役と警察官とホステスとお笑いタレントとヤクザと美容部員と教員とスポーツ選手と飼育
員と自衛隊員にチェリーパイ!チェリーパイ! チェリーパイ!チェリーパイ!チェリーパ イ!チェリーパイ!チェリーパイ!チェリーパイ!チェリーパイ!チェリーパイ!

明日死ぬ俺にもチェリーパイ!

  top
- ナノ -