上から
・とある城の警備員
・この先、一方通行
・手に入れたいものを手に入れたあとの話




【とある城の警備員】城主と忍


「見ろ、かすが。小太郎ってば想像以上に為されるがままだ」

「ななな何やってるんですか!」

「小太郎の尻を撫でている」

「見れば分かります!」

「えー。じゃあなんで聞いたんだい」

「手をわきわきさせながら近づかないでください」

「まだ理解していないようだね。君らはわしの道具。わしには好きなだけ撫で回し、愛でる権利があるんだ」

「佐助、大変だ。拾い食いでもしてしまったらしい」

「じゃあ俺様が代わりにかすがの胸を」

「殴るぞ」

「殴ったあとに言うのやめて」

「わしを置いていちゃつくのやめておくれ」

「まぁ、大将。三食きっちり食べてくれるっつー義務を果たしてくれるなら好きなだけ触ってちょうだいよ」

「小太郎、無理強いしてしまってすまないねぇ」

「…………」

「小太郎、怒っていいぞ」


義務を果たさなければ権利は与えられません。




【この先一方通行】女装青年と慶次


「あいたたたた」

「北●の拳?」

「なんでよ。尻を撫でたくらいで、十文字固めをするなんて冷たいじゃない」

「ゲイに尻撫でられたらそりゃ怯えるよ」

「怯えてるの!? 怯えててこの仕打ちなの!? いくらなんでも慶次の怯え可笑しいわ!」

「元親にはラリアット食らわされて、佐助には顔面パンチ食らってたのに、なんで俺までやるのさ」

「いっそのことコンプリートしたくなったのよ」

「そういえば食玩とかも全種集めるタイプだもんね」

「慶次は欲しいのが出れば満足タイプだったわね」

「本命以外どうでもいいからね」

「佐助は佐助で欲しいものはオークションで競り落とすタイプだし、元親はそれ以前に自分で作っちゃうタイプだし。男なら収集癖って誰しもあるものだと思ってたわ」

「で、満足した?」

「やっぱり尻は撫でるものじゃなくて、つっこむものだと認識したわ」

「最低」


悪友は最低なぐらいがいい。



【手に入れたかったものを手に入れた後の話】姫と家康


「ひ、姫。いきなり何をするんだ」

「臀部を撫でました」

「そうだな。わしの聞き方が悪かった。何故そんなことをするんだ」

「そこに臀部があったからです」

「では他の者の尻も撫でて回っているのか!?」

「私がそのような痴れ者だとお思いですか」

「い、いや。すまない」

「分かればよろしいのです」

「では、何故わしの尻を撫でたんだ。もっとわかりやすく説明してくれないか」

「家康様の臀部は殿方から見ると大変魅力的だとお聞きしたので、私も触れば理解できるかと。故に触りました」

「そうか……。確認するが、誰から聞いたんだ?」

「先日いらっしゃった男巫さまからでございます」

「はは、承知した。忠勝、神子を連れてきてくれ。ああ、今すぐにだ」


この後頭突き。



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夢主が尻を撫でるシリーズ
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