6 今ならば、電脳双子の危惧していたことが理解できる。 −−真音がやっていたから、同じように行動した。 −−上手に出来たら、きっと真音は褒めてくれる。 子供のような残酷さを持った彼は、まるで刷り込みのように真音だけを求め続けるのだろう。 たとえ、他の人間がどうなろうとも。 「ああ、確かにガキみてえだな……」 嬉しそうに頬を擦り寄せる蜜歌の姿を見ながら、真音の顔は歓喜に歪む。 蜜歌の全てを手に入れたにも関わらず、心は今も彼を貪欲に求め続けていた。 「愛してんぜ、蜜歌」 三千世界の烏を殺し、永遠に共に−− ◆◇◆◇◆◇◆◇ 二つに分かれたのは、きっと愛し合うため 蜜歌がちょっとだけ言葉を覚えました。 なんだか完結っぽいですが、もう少し続きます。 続きは前回と同じように、苦情が来なかったらアップします。 [*prev] | [next#] (←) |